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 2023/11/28 16:34

ブラジルW杯予選3連敗…地元サポーターは「恥辱だ、恥辱だ、恥知らずたちめ」を大合唱

北中米W杯予選では日本代表が好調な滑り出しを見せる中、南米予選ではブラジル代表が苦しい状況に立たされています。宿敵であり、かつてのW杯優勝国であるアルゼンチンに3連敗し、その様子を現地からリポートします。


後半33分、アルゼンチンは1点リードの中、エースのリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)が手負いのために途中交代し、逃げ切りを狙います。しかしその3分後、ブラジル代表は9分前にピッチに立ったばかりのMFがラフプレーで退場となり、10人になります。これによりアルゼンチンの反撃は阻まれ、シュートすら難しくなりました。

地元サポーターは「恥辱だ」を騒ぎ…

地元サポーターは激怒し、「恥辱だ、恥辱だ、恥知らずたちめ」という歌を合唱。アルゼンチン選手が自陣でパスを回すたびに「オーレ!」とコールして怒りを表現しました。これは通常、ひいきチームが大勝した際に用いられる掛け声ですが、逆に苦しむチームに抗議の意味で使用されました。



試合前にはアルゼンチン国歌演奏時にブラジルサポーターからのブーイングがあり、これに反発したアルゼンチンサポーターとの衝突が発生。警察が介入し、アルゼンチンサポーターに対しては棍棒を振り上げる一幕も。セレソンは集合写真の後、アルゼンチンが写真を撮る番になっても選手たちはメッシを先頭にゴール裏に駆け寄り、警官に抗議しました。

その後、選手たちは一時ロッカールームに引き揚げ、「放棄試合か」とも思われる状況となりましたが、20分以上経過した後に再びピッチに戻り、試合が30分遅れで開始されました。しかし、試合は不穏な雰囲気が続き、激しいタックルやフィジカルコンタクトが繰り広げられ、主審が多くのファウルを連発。

試合の戦況


メッシは手負いながらもリーダーシップを発揮し、右足の付け根の怪我を抱えつつも全力でプレーしました。試合後、アルゼンチン選手は敵地でサポーターの元へ駆け寄り、勝利を共有しました。

一方でセレソンは南米予選史上初の「3連敗」、「4試合無勝利(1分3敗)」、「ホームでの敗北」という不名誉な記録を達成。現在の順位では南米からの出場枠が6.5(7位は大陸間プレーオフ進出)で、ブラジルは6位という厳しい状況です。



各メディアはセレソンの不調やブラジルサッカー連盟(CBF)の問題を厳しく批判し、「CBFとセレソンがその無能さで世界中に恥をかいた」との見出しや、「このプレー内容なら、セレソンはブラジルリーグでも降格の危険に瀕する」との辛口の評価が寄せられています。