2023/11/06 20:12
秋季関東大会:健大高崎と山梨学院がセンバツ出場権獲得
高校野球秋季関東大会:山梨学院4-2桐光学園
来春を目指して秋季の関東大会が準々決勝に進んでおり、高崎健康福祉大高崎(群馬)と春のセンバツ王者である山梨学院がベスト4に進出し、センバツ大会への出場が確定しました。これにより、ベスト4が決まりました。28日に行われる準決勝は、作新学院(栃木)対常総学院(茨城)と、高崎健康福祉大高崎対山梨学院の組み合わせとなります。
桐光学園(神奈川1位)は、今年の春季センバツ大会で山梨学院(山梨1位)に延長戦の末に敗れ、全国大会への出場権を逃しました。野呂雅之監督(62歳)は、「ピッチングと守備は丁寧にやってくれたと思います。持ち味を発揮できたと思いますが、試合は勝たなければならないものなので、ナイスゲームとは言えません」と語りました。
試合の中盤以降、流れをつかむことが難しくなりました。2回、死球でランナーを出し、2アウト2塁から2年生の鈴木真心内野手が中前への安打で先制点を挙げました。3回には四球と2本の安打で追加点を奪いました。
1日での先発登板となった2年生の法橋瑛良投手は、丁寧なコース配分で7回まで無失点に抑えました。しかし、8回になり、先頭打者に初めての長打を許し、その回に4本の安打を浴びて同点に追いつかれました。
2-2の同点で迎えた9回から、無死で一塁と二塁から始まる延長戦へと突入しました。10回はどちらのチームも得点がなく、11回に突入しました。1アウトの状況で二塁から左中間への二塁打を打たれ、これが決勝点となりました。試合後、法橋は「相手に負けました。勝てなかったことが非常に悔しいです」と涙を見せました。
中央学院、健大高崎に競り負け4強ならず
高校野球秋季関東大会:健大高崎4-3中央学院
打線は相手の左腕エースに抑えられ、5回まで得点がありませんでしたが、6回に2点差を追うと、そこから反撃が始まりました。
1点を連打で返し、更に2死三塁から、2年生の森田倫揮内野手が遊撃内野安打で同点に追いつきました。
7回には相手の失策を利用して一時的にリードしましたが、その裏で再び同点となり、1死の場面で出場していた颯佐心汰内野手(2年)がマウンドに登板しました。彼は「とにかく流れを渡さないこと」を心に留めましたが、初球でスクイズを決められました。
颯佐は試合後、「私たちは新しいチームとして、最高の試合をしたと思います。これが今のベストパフォーマンスだと思いますが、敗因は実力不足だと思います。」と述べました。そして続けて、「得点を挙げた後、チーム全体が緩んでしまう傾向があります。再びリードした場面こそ、気を引き締めなければいけないと改めて感じました。」と、今大会での経験から学んだ教訓を強調しました。
相馬幸樹監督(44)は、継投のタイミングについて、「相手の打線も捉えきれない感じが続いていましたし、(先発の)蔵並も良いピッチングをしていたので、非常に難しかったですね。」と振り返りました。
高崎健康福祉大高崎(群馬1位)は、1年生エースの佐藤龍月(りゅうが)投手が活躍し、中央学院(千葉1位)を破り、2年連続でセンバツ出場を確定させました。
初回に1点を先制し、2回には2年生の横道周悟外野手がソロホームランを放つなど、打線が活性化しました。
佐藤龍月投手(1年)は力強い140キロ台の直球を投げ、5回まで無失点に抑えました。6回に2点を失いましたが、その後は冷静にピンチを切り抜けました。7回には逆転を許しましたが、チームは7回裏に再び逆転し、佐藤は9回を完投で勝利を収めました。「この舞台で投げ切れたことは、次に向けて自信になるでしょう。」と彼は語りました。
2年連続のセンバツ出場が確定し、青柳博文監督(51)も「1年生らしからぬピッチャーです。まだまだ伸びるでしょう。」と期待を寄せ、左腕の活躍を称賛しました。そして、佐藤は「目指しているのは神宮大会での優勝です。まずは神宮大会に出場し、自分が投打でチームを引っ張れるように頑張りたい。」と意気込みました。