冨安健洋がアーセナルと新たな長期契約とけをして復帰したあと

アーセナルの日本代表DF冨安健洋が新たな長期契約締結に向けて進展しているようです。移籍市場に詳しいイタリア人記者ファブリツィオ・ロマーノ氏が1日、自身のX（旧Twitter）を更新し、進捗状況を報告しています。

2021年夏の移籍市場でセリエAのボローニャからアーセナルに加入した冨安は、ここまで同クラブで72試合に出場（1得点）し、左右のサイドバックを務めるなど、マルチなプレーを見せてきました。しかし、昨季のセリエA王者であるナポリとの関連が報じられるなど、その去就が注目を集めていました。

しかし、ロマーノ氏は「アーセナルと冨安の交渉は最終段階に差し掛かっており、昇給を含めた新たな長期契約が合意間近である」と述べています。冨安は「1月の移籍市場でアーセナルを離れることはない」との見解を示し、イタリアのクラブとの関連がある一方で、「冨安は100パーセント、アーセナルの構想に含まれている」とも伝えられています。

負傷して一時離脱したあと

左足のふくらはぎ付近を負傷して一時離脱していた冨安は、先日、プレミアリーグ第20節のフルアム戦でベンチ入りを果たし、後半から途中出場。公式戦7試合ぶりの復帰を果たしましたが、アジアカップに臨むため、日本代表に選出され、チームから離脱することが決まっています。

アーセナルに所属する日本代表DF冨安健洋に高評価が与えられています。冨安は12月2日に行われたプレミアリーグ第14節のウルヴァーハンプトン戦で左足のふくらはぎ付近を負傷し離脱しました。それでも、12月31日に行われた第20節のフルアム戦でベンチ入りを果たし、後半開始と同時に途中出場。公式戦7試合ぶりに戦列に復帰しました。なお、試合は1－2で終了し、アーセナルはリーグ戦2連敗を喫しています。

左サイドバックでプレーした冨安は、途中から右サイドに移動するなど複数のポジションをこなし、試合終了までプレーしました。試合後、イギリスメディア『フットボール・ロンドン』は復帰戦となった同選手に「6」点の採点を与えました。

「脅威を阻止したが」

寸評では、「途中出場をして、左サイドでフルアムの脅威を阻止した。右サイドに移動するなど多彩さを見せて堅実だったが、攻撃面では効果的ではなかった」と冨安のプレーを評価しています。

また、イギリス紙『イブニング・スタンダード』も冨安に「6」点を与え、「ハーフタイムから出場してよくやった。アジアカップのために離れることは痛手になるだろう」と、冨安が今月チームを離脱することがアーセナルにとって痛手となる可能性を指摘しています。

冨安健洋の選手紹介

日本代表の冨安健洋は、福岡県福岡市博多区出身のプロサッカー選手です。2022年1月9日、右ふくらはぎの張りによりFAカップのノッティンガム・フォレスト戦を欠場しました。その後、1月20日には全体練習に参加できず、状態が十分でなかったものの、右サイドバックでプレイ可能な選手が欠場していたことから、本人の志願もあり、カラバオカップのリヴァプール戦2ndレグに強行出場しました。しかし、これにより右ふくらはぎの負傷が再発してしまいました。2月19日、プレミアリーグのブレントフォード戦ではベンチ入りしましたが、出場はありませんでした。

その試合後、左ふくらはぎを負傷し、同年4月23日、プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド戦で後半アディショナルタイムから途中出場し、約3ヶ月ぶりの実戦復帰を果たしました。

2022年の戦績

2022年3月16日、UEFAヨーロッパリーグ・ラウンド16セカンドレグのスポルティングCP戦で先発出場しましたが、前半6分で相手に寄せようとした際に足を滑らせて右膝を負傷し、試合中に交代しました。その後、手術が必要な重傷であることが判明し、手術は成功しましたが、シーズン内の復帰は難しいと発表されました。

2022年9月21日、UEFAチャンピオンズリーググループリーグ第1節のPSVアイントホーフェン戦でCLデビューを果たしました。10月28日、プレミアリーグ第10節のシェフィールド・ユナイテッド戦では、コーナーキックのこぼれ球を押し込み、アーセナル移籍後初のゴールを決めました。その後、11月2日にはサポーター投票で64%の票を獲得し、2021年9月以来2度目の受賞となる10月のアーセナル月間最優秀選手に選ばれました。