タイトル: 久保建英は出場せず、レアル・ソシエダが勝利でヨーロッパリーグ出場権を確保
ラ・リーガ第37節では、欧州戦への切符を争う要となる試合で、レアル・ソシエダ(愛称ラ・レアル)がセビージャに向かい、ベティスとの重要な一戦に挑んだ。今季途中から加わり大きな影響を与えてきたスペイン代表のイスコを含むいくつかの主要メンバーがいないベティスにとって厳しい試合となった。一方で、ラ・レアルもスターティングメンバーに名を連ねていたル・ノルマンがウォーミングアップ中に問題を抱え、パチェコが急遽先発する状況に。
先週アシストを果たした久保建英はベンチスタートとなり、イマノル・アルグアシル監督はオヤルサバルとベッカの2トップに、ハビ・ガランを中盤右サイドで起用する4-4-2のフォーメーションを採用することとなった。レアレ・アレナにおけるベティスのファン向けのアウェイチケットを販売しなかったことに対する措置として、ベティス側は今節ラ・レアルのサポーターにも同様にチケットを販売せず、ビジャマリンスタジアムは満員のホームチーム一色という状況でゲームがスタートさせられた。
緊張が高まる中、試合が始まるとすぐに得点が動いた。開始5分、右側からのフリーキックを獲得したラ・レアルはブライス・メンデスがそのキックを執り行う。「モスの魔術師」と称される彼の左足から放たれたシュートは壁を超え、ポルトガル代表のルイ・シルバの手が届かないところに入り、絶好のスタートを切った。しかしながら、試合の流れはやがてベティスに傾いていき、13分にはアジョセ・ペレスとフォルナレスによる危険なシュートが連続するも、レアル・ソシエダの守護神レミロが見事なセーブを見せた。
堅守が勝利に貢献
40分、ゴールキーパーに弾かれたボールを拾ったベティスのCBリアドから放たれた猛烈なシュートもレミロに触れクロスバー直撃となり、ラ・レアルはリードを守った。42分、高い位置でのボール奪取に続き、メリノとオヤルサバルの連携プレイからのメリノのシュートがネットを揺らし、チームに追加点をもたらした。
後半、ペジェグリーニ率いるベティスは積極的な交代策で試合を変えんとしたが、64分のペナルティーキックはレミロの足でクリアされピンチを切り抜ける。この後、イマノル監督はジョン・マルティンのデビューも含む若手プレーヤーを投入。78分にはアジョセ・ペレスによるゴールがVAR介入で取り消され、ベティスとの勝ち点差を4ポイントに広げた。81分にはザハリャンがピッチに立ち、久保のベンチウォームアップが確定。終始リードをキープし、次のアトレティック・クラブ戦に向けてヨーロッパリーグ出場を祝う準備を整えた。レミロのセーブとPKストップが、この日の勝利の鍵となった。