終局に巻き起こした逆転劇、ブンデスリーガ残留への希望をつなぐ
2ゴール差を覆し、ウニオン・ベルリンに3-2で勝利
ブンデスリーガ第33節で、残留をかけてケルンはウニオン・ベルリンと激突した。
ホームで迎え撃つケルンは、早速ゲームの主導権を握り、シュミッツ(2分)とヴァルトシュミット(6分)の早いシュートで攻勢を見せる。
しかし、圧力をかけるケルンに対し、アウェイのウニオン・ベルリンが立て続けにゴールを決める。
先ずロビン・クノッヘがコーナーキックからネットを揺らし(15分)、その後すぐにPKで更なるゴールを追加され(19分)、ケルンは2点のビハインドを背負うことに。
それに応えるかのようにケルンも攻撃を活発にするが、ウニオンの団結した5バックの壁を崩すには至らず、同点のチャンスをつかむのが難しい状況が続く。
終盤前半にコーナーキックに侵されたDFヒューバースがPKを勝ち取り、司令塔カインツがこれを冷静に決めて、1-2で後半戦へと試合を持ち込む。
共同戦線を組むチーム
後半、ケルンは一丸となり、試合をリードするべく猛進する。シュルツ監督の指示で布陣を3バックに切り替え、リスクを抑えつつ攻勢を押し上げる。
優勢ながらも一向にチャンスを生かせないケルンだったが、試合終了間際の88分に待ち望んでいた同点ゴールが飛び出した。
攻撃参加したヒューバースがヘディングでつなぎ、反応したウートのボレーシュートが相手に当たり軌道を変え、ティッゲスがそのチャンスを頭で獲得してスコアは2-2となった。
その後のアディショナルタイムに入ると、マイナの左サイドからの素早いクロスをダウンズがヘディングで合わせ、劇的な逆転ゴールを生み出し、スタジアムは歓喜に包まれた。
この日の劇的な勝利により、ケルンは最終節でのブンデスリーガ残留の可能性を保ち続けた。最終節でハイデンハイムに勝利を収め、直接対決したウニオン・ベルリンがフライブルクに敗れる場合、得失点差により残留が決まる可能性がある。再び奇跡を起こせるか、支持者たちは大きな期待を寄せている。