データ解析によるJ2リーグ優勝予測 充実した選手層とチーム作りが勝利へのカギ
昨季後半からのデータを用いた150シーズンのシミュレーションでどのチームが上位に立つのか
2月23日に幕を開けた新シーズンのJ2リーグにおいても、現時点でスポーツくじ「WINNER」による各リーグの優勝予想が行われている（締め切りは3月9日13時50分）。
本稿では、先日発表されたJ1リーグのデータに続き、J2リーグ優勝予想に役立つ情報を提供します。あらゆるデータをもとにした『データスタジアム』社のシミュレーションは、各チームの攻めパターンや守備の仕方、ボールの奪取ポイント、得点差といった情報で予測スコアを算出する。そして、これらを今後の試合計画と組み合わせて、シーズン終了時の順位予測を立てることができる。
昨季後半からのデータを基に今シーズンのJ2順位予測
今季第2節の結果をもとに、残りの試合をシミュレートし、150シーズン分のデータを蓄積して、各チームの可能性を数字に換えています。この予測では、まだ始まったばかりのシーズンのため、昨年の後半戦と今年の成績から引き継がれたスタッツが用いられており、これにより今季の動向が正確に反映されていないかもしれませんが、傾向を掴む一助となっています。
提示されたグラフは、今シーズン終わりにトップ3に名を連ねる可能性があるチームのリストで、特に上位8チームの可能性を指摘しています。トップ3の中で1位に輝く可能性が最も高いと予想されるのは、わずかの差で昇格を逃した昨シーズンの清水です。勝点6という現在のポイントも勘案しての結果です。清水の後をつけるのが、プレーオフの激戦を経た千葉となっており、昨シーズン後半戦で見せた7連勝を含む好調な姿が、今シーズンも継続されることが期待されます。
選手の出入りが激しい中で優位なのはどのチーム？
昨年J1から降格した横浜FCやプレーオフ争いを演じたチームたちと肩を並べつつ、目立つのが昨年17位に甘んじた水戸です。昨シーズン後半10試合無敗など、しぶとさを見せた結果が功を奏しています。選手陣容は混沌としており、前節の勢いそのままに今季を進めるのは難しいかもしれませんが、2年目を迎える濱崎芳己監督のチーム編成能力が試されることでしょう。
長崎で下平隆宏新監督が船出したことを除き、昨年からの指揮官が続投するクラブが上位に名を連ねる傾向にあります。毎年のように選手が入れ替わるJ2リーグにおいては、監督のもとでチーム戦術を迅速に反映できるかが、昇格への鍵を握ります。
清水や千葉、甲府などは、バランスの取れた選手層と順調なチーム構築が上位入りの予測となった理由です。今季は降格の危機が3チームに拡大し、好不調の波が生じにくいチームが有利となるでしょう。トップカテゴリーへ戻る権利を手にするのはどのクラブか、白熱したシーズンが期待されます。
