DeNA FAで残留の石田健大 推定で年俸1億円の4年契約で更改
プロ野球 DeNAで国内に限ったFA=フリーエージェントの権利を行使したうえで残留した石田健大投手が、いずれも推定で3800万円アップの年俸1億円、総額4億円規模の4年契約で更改し、「DeNAのユニフォームで優勝したい」と決意を語りました。
9年目の今シーズン、23試合に先発して4勝9敗、防御率3.97の成績を残した、30歳の石田投手は、シーズン終了後にFAの権利を行使しましたが、DeNAからの残留の求めを受け、チームに残ることを決めました。
年俸1億円の4年契約で更改
20日に横浜市内の球団事務所で交渉を行い、いずれも推定で3800万円アップの年俸1億円、総額4億円規模の4年契約で更改しました。
石田投手は、残留を決めたことについて「この世界で自分がどんな評価をされているかが知りたかった。他球団からありがたいことばももらったが、どこのユニフォームで優勝したいか考えたときに、DeNAのユニフォームで優勝したい、優勝しないといけないという気持ちが強かった」と決断の理由を話しました。
そして、「選手どうし仲よく、ときには厳しく、いい関係性の中でやれていて、こういうチームが優勝できないわけがないと思う。また1からローテーションを奪い取る気持ちで来年を迎えて、成績や心構えのところで、僕が投げれば大丈夫と思ってもらえる、チームを支えるピッチャーになりたい。恩返しできるようにやっていきたい」と決意を新たにしていました。
選手紹介
石田健大は、広島県広島市南区出身のプロ野球選手で、左投左打の投手です。彼は横浜DeNAベイスターズの選手です。
2019年、選手会長に就任した石田は、春季キャンプから先発要員として調整。しかし、左肘の故障により開幕を出遅れ、中継ぎ要員として再調整。7月20日の対中日戦でおよそ1年ぶりの先発勝利を記録し、同月27日のナゴヤドームでの同カードでは松坂大輔から2打席連続の適時打で4打点を挙げ、5回を無失点に抑える好投で2勝目を挙げました。これはNPBの一軍公式戦で日本人の投手が先発登板試合で4打点を挙げた事例が2010年以来9年ぶりの快挙でした。
2020年、石田は中継ぎとして21試合連続で自責点0の投球を披露し、シーズン成績は50試合に登板し1勝4敗、防御率2.53で終え、26ホールドポイントはリーグ5位で、チームトップでした。
2021年もセットアッパーの役割が期待されましたが、開幕から4試合で連続して失点。その後、ビハインドの場面での起用が中心でしたが、復調せず、6月21日に二軍に降格しました。後半戦では先発に転向し、9月30日の対ヤクルト戦では2年ぶりの先発登板も果たしましたが、4回に3ラン本塁打を浴びて敗戦投手となりました。シーズン終了後、契約更改では前年からの登板減により年俸が減額されました。
2022年、春季キャンプから先発ローテーションに入り、3月30日の対中日戦で956日ぶりの先発勝利を収めました。しかし、4月7日に新型コロナウイルスの感染が拡大し、濃厚接触者として登録を抹消。その後、6月5日の対楽天戦で一軍に復帰しました。9月29日の対中日戦では7回2失点の好投で2016年以来の7勝目を挙げ、15試合の登板でチーム3位の7勝を記録し、2位躍進に貢献しました。阪神戦では3勝を挙げ、チーム9年ぶりの阪神戦勝ち越しにも寄与しました。契約更改では球団の3年契約提示に対し、単年契約を選択し、年俸は290万円ダウンの6200万円で契約を更新しました。