DeNA 最多勝と最高勝率:東克樹投手 推定年俸更改
プロ野球で今シーズン、最多勝と最高勝率のタイトルを獲得した、DeNA所属の東克樹投手が大幅アップとなる推定年俸1億500万円で、来シーズンの契約を更改しました。
東克樹選手は「成長できた1年になった一方、来年に向けてしっかり準備をしなければならない」で覚悟ってコメントしました。
プロ6年目の東投手は今シーズン、24試合に先発し、圧倒的なピッチングで16勝を挙げ、防御率1.98、勝率8割4分2厘の素晴らしい成績を収め、最多勝と最高勝率の二冠を初めて手にしました。
1億500万円で年俸更改?
契約更改交渉は19日、横浜市の球団事務所で行われ、東投手は推定で今シーズンの2610万円から大幅アップとなる年俸1億5000万円で来シーズンの契約を更改しました。契約更改に際し、東投手は「球団からは『1年間よくやってくれた』と評価してもらえた。成長できた1年になった一方、来年に向けてしっかり準備をしなければという覚悟を持てたシーズンになった」と振り返りました。
東投手は、チームがシーズンを3位で終えたことについても触れ、「もう1つ、もう2つ順位を上げるために自分に何ができたのかとずっと考えている。とにかく貯金がある状態でローテーションを回りたい」と今後の目標を語りました。
さらに、来シーズンに向けての抱負について「個人としては今シーズン防御率が1点台だったが、それでも最優秀防御率のタイトルが取れなかったので、そこを目指していきたい。チームとしては優勝を目指していきたい」と意気込みを述べました。
東克樹投手は、三重県四日市市出身の左投左打の選手で、横浜DeNAベイスターズに所属しています。2018年には新人王に輝き、2023年には最多勝利と最高勝率のダブルタイトルを獲得し、その実績が高い評価を受けています。
2022年の戦績
2022年、横浜DeNAベイスターズの東克樹投手はシーズンを波乱含みのスタートとしました。3月25日の開幕戦で広島東洋カープとの対戦で先発を務めたものの、6回途中で左手指に起きたアクシデントが原因で早々と降板し、結果的には敗戦投手となりました。その後も球の走りが以前のように戻らず、5月15日の対阪神タイガース戦では5敗目を喫し、更には登録抹消という苦しい状況に見舞われました。体力や技術の見直しのため、1ヶ月間にわたり二軍での再調整を行った後、一軍に復帰。そして、6月23日の対読売ジャイアンツ戦での6回3失点に抑え、シーズン初勝利を手にしました。
2023年の戦績
2023年、東投手は開幕から先発ローテーション入りを果たし、初登板となった4月6日の対読売ジャイアンツ戦では7回を無失点に抑え、シーズン初勝利を挙げました。4月30日の対中日ドラゴンズ戦では、2018年以来の完封勝利を達成し、わずか97球でマダックス(100球以下の完封勝利)を成し遂げました。これにより、チームは1960年以来となる月間7完封と、4月としては月間最多となる16勝を記録。6月24日の対阪神タイガース戦でもシーズン2度目の完封勝利を収めました。
前半戦では8勝を挙げ、7月には5年ぶり2度目のオールスター出場を果たしました。同年9月20日の対広島戦では、7回を投げて4被安打1失点で勝利投手となり、6月1日以来の連勝を11に伸ばし、同時にベイスターズの投手としては1999年以来24年ぶりとなるシーズン15勝を達成。連勝記録も球団記録タイの12まで伸ばしました。最終的には16勝3敗・勝率.842を挙げ、球団では1993年の野村弘樹以来、30年ぶりとなる最多勝のタイトルを獲得。11月10日には球団史上初となるゴールデングラブ賞を左投手として15年ぶりに受賞し、投手としては初の快挙を成し遂げました。
東克樹選手歴年なタイトルと表彰
2023年最多勝利と最高勝率:1回
2018年新人王、日本プロスポーツ大賞最高新人賞
2023年ベストナイン、ゴールデングラブ賞、JERAセ・リーグAWARD年間大賞、山本祐大選手と最優秀バッテリー賞、9・10月月間MVP。