平井克典のプロ野球そして新たな一歩
埼玉西武ライオンズは、12月13日、国内フリーエージェント(FA)権を行使した平井克典投手の残留を正式に発表しました。平井は、「球団には残留を決めるまで多くの時間を頂き感謝している。来季は2019年以来のリーグ優勝、日本一を目指して共に戦うファンと仲間と頑張りたい」とコメントしています。
平井は、20日に32歳となる右腕投手で、静岡・飛龍高校、愛産大学を経て、2017年にドラフト5位で西武に入団しました。今季は54試合に救援登板して4勝3敗、防御率2.55の好成績を収め、通算では7年間で337試合に登板し、29勝25敗、100ホールド、防御率3.36を記録しています。
FA権を行使した際にも平井は残留を基本線と強調し、条件面などでの交渉が続いていました。球団との合意により、平井は埼玉西武ライオンズに留まることが確定し、来季への意気込みを語っています。
選手紹介
平井克典は愛知県一宮市出身のプロ野球選手で、右投右打。現在、埼玉西武ライオンズに所属しています。彼はNPB(日本野球機構)のパシフィック・リーグにおいてシーズン最多登板数の記録を保持しています。
いままでの戦績
2021年、平井は本格的に先発投手への転向を果たし、開幕からローテーション入り。3月28日のオリックス戦では6回を無失点に抑え、4月4日のソフトバンク戦では5回2/3を2失点、同11日のロッテ戦では7回1失点の好投で、開幕から3試合3勝と素晴らしいスタートを切りました。しかし、その後は6試合連勝がなく、不振に陥りました。
この期間中には2敗・防御率6.98という結果であり、5月31日には出場選手登録を抹消されました。その後、二軍調整を経て6月30日のソフトバンク戦に先発登板し、4回7失点で敗戦投手に。
シーズン前半戦をリリーフで終えた後、エキシビションマッチでもリリーフ起用が続き、西口文也投手コーチからの配置転換が明言されました。後半戦に入り、14試合のリリーフ登板で1勝2ホールド・防御率1.59という好成績を残しました。9月25日のロッテ戦で先発復帰を果たしましたが、6回途中3失点で敗戦投手となり、翌26日には出場選手登録を抹消。右前腕の負傷により、残りのシーズンをリハビリに費やしました。この年は25試合の登板で4勝4敗2ホールド・防御率4.22を記録し、11先発では3勝4敗・防御率4.99という結果となりました。オフには推定年俸6800万円での契約更改があり、1200万円の減俸となりました。
2022年、平井は開幕を一軍で迎え、16試合のリリーフ登板で2勝3敗2ホールド・防御率1.62を記録。しかし、松本航とスミスの離脱に伴い、5月16日には出場選手登録を抹消されました。二軍戦での先発調整を経て、同28日の横浜DeNAベイスターズ戦でシーズン初先発。5回6安打4四球2失点という内容ながら打線の援護に助けられ、2021年4月11日以来の先発勝利を挙げました。その後、8月後半まで先発ローテーションを守り、チーム事情によりリリーフから先発へと起用が変わり、9月21日には再び出場選手登録を抹消されました。ポストシーズンも含め、抹消後は一軍登板がなくシーズンを終えましたが、30試合(13先発)の登板で6勝8敗2ホールド・防御率2.89の好成績を残しました。オフの契約更改では球団からの複数年契約を固辞し、推定年俸8000万円での単年契約にサインしました。
2023年、平井は平良海馬の先発転向に伴い、リリーフに専念。従来とは異なり、自主トレ期間からトレーナーをつけたウエイト中心のメニューに取り組み、ストレートの球速は最速・平均ともにキャリアハイの数値に向上しました。開幕からセットアッパーを務め、8月22日には国内FA権を取得。1年間にわたりセットアッパーの座を守り、ロッテとのレギュラーシーズン最終戦で通算100ホールドを達成。この年はチーム最多の54試合に登板し、4勝3敗・防御率2.55、リーグ2位の28ホールドという好成績を残しました。