推測年俸2億6500万円を契約更改 西武 高橋光成
高橋投手は「去年も言ったが、将来、大リーグでプレーしたいという気持ちは改めて伝えた。来年一年間が勝負だと思っている。目標は30試合に登板して、すべての成績でキャリアハイを目指したいし、何としても、このチームで優勝したい」と意気込みを話した
選手紹介
高橋光成は、群馬県沼田市出身のプロ野球選手で、現在は埼玉西武ライオンズに所属しています。
いままでの戦績
2022年、前年のシーズン終盤の失速を反省し、フォーム改造に着手しました。「1年間を通して効率よく、いいボールを投げるために」と冗長な動きを省くことに焦点を当てました。春季キャンプでは2年連続で開幕投手に指名されましたが、オリックスとの開幕戦では7回2失点で敗戦投手に。その後も好投との投げ合いで先制点を許す場面が目立ち、前半戦を6勝7敗で終え、黒星が先行しました。
7月23日の楽天戦では田中将大との投げ合いで7回2失点(自責点1)も先制点を許し、辻監督からは「絶対先に点をやってはいけないという投球をしてほしかった」と指摘されました。後半戦も先制点を許す試合が続き、6月24日の楽天戦を最後に白星から遠ざかっていましたが、8月16日のソフトバンク戦で7勝目を挙げ、そこから自身4連勝を記録。
9月27日のソフトバンク戦で自己最多を更新する12勝目を挙げました。この年はチームが『開幕から94試合連続で完投なし』というプロ野球史上最長の記録を作り出し、先発陣がイニングを稼げず、リリーフ陣の負担が大きい中での奮闘でした。8月30日の日本ハム戦では8回1失点で2点リードを保っていたが、走者無しの場面で交代を告げられ、悔しさを露にしました。最終的には2年連続で完投0ながら、26試合の先発登板で12勝8敗、175回2/3を投げて被本塁打9・防御率2.20という成績を残し、投球内容を大きく改善させました。
初めて代理人を交えた契約更改では、推定年俸1億8000万円プラス出来高払いでサインし、将来的なMLB挑戦を球団に初めて直訴しました。
2023の戦績
2023年、平均球速を3km/h以上アップさせるためフォームの改良に取り組み、3年連続3度目の開幕投手に指名されました。オリックスとの開幕戦では最速156km/hを計測し、8回1失点と好投したものの、リリーフ陣が同点に追いつかれて勝敗がつかなかった。4月8日のソフトバンク戦でも8回無失点と好投し、シーズン初勝利を挙げました。この試合では2回裏にプロ野球史上27人目となる『1イニング4奪三振』を達成しました。
同22日のオリックス戦では山本由伸と投げ合い、4回裏に杉本裕太郎に先制2ランホームランを打たれましたが、打線が11安打と山本を打ち崩して逆転し、9回裏にはマウンドにも上がり、9回2死から森友哉を自己最速157km/hのストレートで見逃し三振に打ち取り、5安打2失点で勝利投手となりました。
この試合で自身3シーズンぶりの完投を無四球で達成しました。続く4月29日の楽天戦で5失点以降、四死球が増加していたが、6月10日のヤクルト戦ではランナーを背負いながらも7回5安打4四球1失点と好投しましたが、打線の援護がなく敗戦投手となりました。
西口文也と野上亮磨の保持していた球団ワースト記録を上回る、自身の交流戦7連敗を喫しました。6月17日の広島東洋カープ戦では4回4失点(自責点3)で自身4連敗となりましたが、同24日の楽天戦では8回無失点と好投し、5月13日以来の白星となるシーズン5勝目を挙げました。
その後は2試合連続で5イニングで降板しましたが、7月16日の日本ハム戦で9回4安打1四球6奪三振無失点と好投し、自身3年ぶり4度目の完封勝利を挙げました。続く同25日のロッテ戦でも9回5安打1四球7奪三振無失点と好投し、2試合連続で完封勝利を挙げました。
8月8日の日本ハム戦では8回2失点の好投でシーズン9勝目を挙げ、自身4連勝となりましたが、体調不良により8月12日に特例2023で出場選手登録を抹消され、数日間チームから離脱しました。8月26日の日本ハム戦で一軍復帰を果たしましたが、5回7失点で敗戦投手となりました。9月10日の日本ハム戦で3年連続となる2桁勝利を達成しましたが、同20日にコンディション調整を理由に出場選手登録を抹消されました。
この年は23試合の先発登板で10勝8敗・防御率2.21、リーグ最多の4完投を記録しましたが、ポスティングシステムによるMLB挑戦には至らず、契約更改では推定年俸2億6500万円でサインしました。