最多安打タイトルの中野拓夢 いままでの戦績
山形県天童市出身のプロ野球選手、中野拓夢は現在阪神タイガースに所属しています。
中野は盗塁の分野でその名を馳せ、歴代最高の盗塁成功率を誇る記録保持者として知られています。
2021年からの試合情報
2021年、中野はドラフト1位の佐藤輝明や同8位の石井大智とともに開幕一軍入りを果たしました。開幕戦では、東京ヤクルトスワローズとの対戦で二塁手として守備に就き、プロ初の打席では中前安打を記録しました。4月10日の横浜DeNAベイスターズ戦では「8番・遊撃手」として先発し、プロ初の打点と盗塁を達成。その後も絶好調を維持し、オールスターゲームでは遊撃手部門でのファン投票で坂本勇人を抑え、4年連続で選出されました。オールスターゲーム第1戦では途中出場し、9回表に押し出し四球で決勝点を挙げました。
中野は9月21日の中日戦で新人遊撃手として100安打を達成し、球団では1953年以来の快挙を達成しました。10月24日の広島戦では7回一死から2盗を決め、新人としては2001年以来のシーズン30盗塁を達成。最終的に30盗塁でシーズンを終え、新人としては2019年以来NPB史上3人目の盗塁王に輝きました。そのシーズンの盗塁成功率は.938で、歴代最高成功率を誇り、歴代最少の盗塁死を記録しました。オフには前年度からの推定年俸3700万円で契約を更改し、新人特別賞も受賞しましたが、秋季キャンプ中に下肢のコンディション不良が判明しました。
2022年は春季キャンプから前述のコンディション不良のために二軍で調整し、3月18日に一軍に復帰。オープン戦ではオリックス・バファローズ戦で勝ち越しの三塁打を打つなどしました。レギュラーシーズンでは、開幕から不振が続いた近本に代わり、リードオフマンとして定着。5月14日のDeNA戦では1試合2本塁打を達成し、7月13日の巨人戦で2年連続でシーズン100安打を記録。しかし、8月9日に新型コロナウイルスの陽性反応を示し、特例措置で登録抹消されました。9月28日のヤクルト戦では2試合連続先頭打者本塁打を放ち、12月1日には年俸7000万円で契約を更改し、新人特別賞も受賞しました。
2023年1月26日、中野は2023ワールド・ベースボール・クラシックの日本代表に選出されたことが発表されました。背番号は7で、二遊間のバックアップを期待されていましたが、対韓国戦で源田壮亮が負傷し、ショートの守備に就き大会初出場を果たしました。その後、源田が復帰するまでの対チェコ戦と対オーストラリア戦にはスタメンとして出場。メキシコ代表との準決勝では代走として出場し、1点差に迫るホームを踏みました。
2023年のレギュラーシーズンではショートからセカンドにコンバートされました。9月14日の巨人戦では、優勝マジックナンバー1となり、最終回にセカンドフライをキャッチしてウイニングボールを決め、18年ぶりのリーグ優勝を達成。球団の二塁手としては1962年以来の全試合フルイニング出場を果たし、164安打で初の最多安打のタイトルを獲得。打率.285、57個の四球、21の犠打も記録し、三井ゴールデン・グラブ賞二塁手部門で10年連続受賞の菊池涼介を抑えて初受賞しました。11月30日には阪神新選手会長に就任し、12月10日の契約更改では8000万円アップの年俸1億5000万円でサインしました。同日、WBCで共闘した大谷翔平の大型契約について「何だろうこの金額は、とお金の方に目が行きました」と素直な感想を述べ、「憧れながら見てました」とリスペクトしました。
個人タイトル
中野の成績には盗塁王、最多安打といった個人タイトルがあり、ベストナイン、ゴールデングラブ賞、セ・リーグ連盟特別表彰、スピードアップ賞、阪神タイガースDIDアワードなど多くの表彰も受けています。