アジアプロ野球開幕戦 井端監督の初戦、台湾に勝利
アジアプロ野球チャンピオンシップは日本、台湾、韓国、それにオーストラリアの4チームが若手選手を中心に構成された代表メンバーでたたかいます。
16日からアジアプロ野球チャンピオンシップの開幕戦は東京ドームで始まり、阪神所属の森下翔太選手のホームランなどで台湾を先制して、4対0で勝ってました。
井端監督率いる日本代表は、この大会の初陣で台湾との予選リーグ第1戦に臨みました。
予選リーグ第1戦の戦況
初回から5回まで、日本は相手の先発ピッチャーに苦しみ、1人のランナーも出せませんでした。しかし、6回になり、巨人の門脇誠選手が1アウトからツーベースを打ち、7回には阪神の森下選手がソロホームランで点数を先制しました。
投手陣では、巨人の赤星優志投手が5回途中までヒット3本、無失点に抑え、その後も3人のリレー投手が8回まで得点を許さない好投を見せました。
9回には広島の坂倉将吾選手のタイムリーヒットなどで3点を加え、最終的にはヤクルトの田口麗斗投手が無失点に抑え、日本が4対0で勝利しました。
井端監督は就任後初めての試合を白星で飾りました。大会は19日まで続き、17日には予選リーグの第2戦で韓国と対戦する予定です。
試合終わりの感想
森下翔太選手は7回に先制のソロホームランを打ち、「芯でしっかりと打てたので後は伸びてくれと思った。入ってうれしい」と振り返りました。また、彼は今シーズンには日本シリーズにも出場し、短期決戦を経験したことをふまえ、「大舞台でしっかりと戦えたところが、経験として強みになっていると思う。17日もしっかりと勝って、予選をトップ通過できるように頑張りたい」と話していました。
先発した巨人の赤星優志投手は5回途中無失点の好投に対し、「相手ピッチャーがいいという情報があったので、なんとか無失点で抑えていこうという気持ちだった」とコメントしました。4回2アウト一塁二塁のピンチで坂倉将吾選手からのサポートについて問われると、「『ストライクゾーンで勝負していこう』と言われて開き直って投げることができた」と述べ、「残り3試合は全力で応援したい」と意気込みました。
初陣で勝利を貰った井端監督
初陣で白星を挙げた日本代表の井端弘和監督は、試合後の会見で「勝つことができてとてもほっとしている。序盤から重苦しい雰囲気だったが、投手陣が粘ってくれて勝利に結びつけることができた」と述べ、台湾打線を0点に抑えた5人のピッチャーを称賛しました。
さらに、0対0の7回に先制のソロホームランを打った阪神の森下翔太選手に対して、「ランナーが盗塁失敗した後の初球を捉えて、ひと振りで嫌な雰囲気を変えてくれたし、9回の攻撃も森下選手のヒットから始まったのでチャンスメークの面でも素晴らしかった」と高く評価しました。
最後に、「今日は初戦ということで普段通りプレーすることは難しかったと思うが、明日以降はリラックスして試合に入れるし、本来の状態になると思う。韓国戦では最初から攻めていきたい」と意気込みを語りました。