アストン・ヴィラ、切り開くゴールでウェストハムと分ける｜アストン・ヴィラ

番狂わせはなく、ザニオーロの出色のプレーは平局に終わる

プレミアリーグの第29節で、アストン・ヴィラはロンドン・スタジアムにてウェストハムと対峙した。この週、アストン・ヴィラはヨーロッパ・カンファレンスリーグの16強でアヤックスを4-0で撃破し、準々決勝進出が決定。一方のウェストハムもヨーロッパの舞台で快勝を収め、リーグ戦への勢いをそのままキープしてホームゲームに望んだ。

序盤からビラは立ち上がり、試合制御のためボールを動かし始めた。12分には、右フランクを進攻していたベイリーがペナルティエリア内へパスを供給、それに応じたワトキンスがシュートを放つも、ウェストハムのゴールキーパーに阻止された。

主導権を握り始めたウェストハムは、自陣の右側から展開。ツォウファルによるクロスを、ゴール前で待ち構えたアントニオがダイビングヘッドで合わせ、ホームチームに先手を取らせた。

前半47分、クロスを入れたボーウェンのCKにアントニオが合わせ体を使ってボールをゴールへ送り込むが、VARの介入によりハンドの判定が下り、ゴールは無効化された。

ポゼッションでは上回りながらも追走を余儀なくされたヴィラは、後半開始早々にデュランとラングレを下げ、ディアビとキャッシュをピッチに送り出したものの、ウェストハムの勢いは衰えなかった。

試合時間が1時間を過ぎたところで再び交代カードを切り、ザニオーロとディニュを投入すると試合の流れが変わり始めた。78分、鋭いカウンターを展開し、ティーレマンスからのパスを受けたディアビが中央へ折り返し、その球をザニオーロが進入しゴール内へ滑り込ませた。

同点に追いついたビラであったが、後半のアディショナルタイムには再びウェストハムにプレッシャーをかけられた。ウォード＝プラウズのフリーキックをキャッシュが身を挺してブロック。その後の混戦の中でゴールラインを越えたかと思われたが、6分間に及ぶVARチェックの結果ソーチェクによるハンドプレーが認定され、ゴールは取り消された。

引き分けた結果、試合は1-1で終了。アストン・ヴィラはプレミアリーグでの位置を4位に固め、インターナショナルブレイクを経てウルブスとの対戦に向けた準備に入る。