ドジャースが12年３億2500万ドルって山本由伸と契約　後払いなし

大きな注目を集めてた山本由伸の奪い戦が日本時間で12月22日が決着なりました。

米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者が報じたと、ドジャースは山本由伸と12年３億2500万ドルの超大型契約を結ぶことでなります。契約総額はヤンキースのゲリット・コールの９年３億2400万ドルより高い、これはメジャーの投手で史上最高な契約総額となって、また投手による12年契約も最長記録である。

最初は山本の契約規模が「総額２億ドル前後」と言われていましたが、最終的にはその予想を上回り、コールを超えてしまい、結局は投手史上最高額で契約が成立しました。年平均額ではコールを下回るものの、総額３億2500万ドルは投手史上最高の金額となりました。さらに、この12年契約は投手によるものとしては、ウェイン・ガーランドの10年契約を上回り、史上最長の契約となります。

ドジャースがトップ２を二重獲得

ドジャースは、今シーズンのフリーエージェント（ＦＡ）市場において「トップ２」と言われていた大谷翔平と山本由伸の二重獲得に成功しました。大谷は10年契約で総額７億ドルでの契約となり、この2人の日本人スターを獲得するために総額１０億ドルを超える巨額の契約金を投じました。また、トレードで獲得したタイラー・グラスノーにも５年契約を結び、「大谷を中心に最強のチームを作り上げる」という強い決意が感じられます。

来季のドジャースの先発ローテーションは、山本、グラスノー、ウォーカー・ビューラーの３本柱が確立されました。若手投手としてボビー・ミラーなども加わり、ビューラーは来季終了後にフリーエージェント（ＦＡ）となりますが、2025年からは大谷が投手として再び戦列に加わる予定です。大谷、山本、グラスノーの３本柱がローテーションを引っ張っていくことに期待されます。

契約総額が３億2500万ドルとなったことから、ポスティング制度による譲渡金は5062万5000ドルに上ります。１ドル＝140円で計算すると、70億円を超える莫大な金額となります。ドジャースは山本を獲得するために３億7500万ドル以上の大金を費やしましたが、これは25歳の山本の若さと実力を非常に高く評価していたことを示しているでしょう。

山本由伸の契約詳細、ドジャース後払いはなし

ドジャースとの超大型契約に合意した山本由伸の契約条件が徐々に明らかになっています。米国全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によれと、総額３億2500万ドルの契約のうち、5000万ドルは契約ボーナスとして支払われるとのことです。また、米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によれば、山本の契約には後払いが含まれていないようです。MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、山本の契約は現在、身体検査の結果待ちであると報じられています。

ドジャースの契約

MLB公式サイトのサラ・ラングス記者が、ドジャースと山本由伸の契約合意に関するニュースを受け、様々なデータを紹介しています。ますます詳細が判明してきた契約について、以下に要点をまとめます。

まず、12年契約は、ブライス・ハーパー（フィリーズ）の13年契約に次いで、史上２番目に長いフリーエージェント契約となります。また、フルタイムの投手が10年以上の契約を結んだのは、ＦＡ制度初期の1977年に10年契約を結んだウェイン・ガーランドだけであり、12年契約は投手史上最長の記録となります。

そして、ラングス記者はデータとして「同じチームで２人の日本人投手が同じシーズンに150奪三振以上を記録したことはない」と指摘しています。2025年には大谷翔平の投手復帰が予定されており、山本と大谷が２人揃って150個以上の三振を奪うと史上初の快挙となります。将来的には２人揃ってのシーズン200奪三振も期待されるでしょう。

最後に、ラングス記者はドジャースでの日本出身選手の本塁打数にも注目しています。野茂英雄が４本放っているほか、前田健太と石井一久も１本ずつ放っています。最多記録保持者は現監督のデーブ・ロバーツ（沖縄出身）で７本。ラングス記者は「大谷は自分の監督の記録を塗り替えることになる！」と興奮気味に伝えています。