山本由伸のMLB移籍:検討に時間がかかる可能性
山本由伸投手のMLB移籍に関する話題が続々と報じられ、その先行きが注目されています。米国メディアによれば、山本が希望する全てのチームとオンラインで面談を行った後、対面での交渉に移る予定で、このプロセスは迅速に進むだろうとの見解が示されていました。しかし、山本に対する多くのチームの興味が長引いている可能性があり、このことが移籍の決断を遅らせる要因になるかもしれません。
FA市場のナンバー2
山本は今オフのFA市場で、大谷翔平に次ぐ「ナンバー2」の選手と見なされており、大谷が来季投げられないため、投手としては「ナンバー1」と評価されています。25歳と若く、既に11~14チームが彼に興味を示していると報じられており、代理人のジョエル・ウルフ氏は「交渉解禁直後にこれほど多くのチームから問い合わせがあった選手は初めてだ」と述べています。
この多くのチームの関心から、第1段階のオンライン面談が時間を要することが確実視されています。モロシ記者は「決断までには時間がかかりそうだ」とし、「移籍先を決めるまでのプロセスを慎重に進めていくことになるだろう」と見解を示しています。山本と各球団の交渉可能期間は日本時間1月5日午前7時までですが、45日間の交渉期間をフルに活用する可能性も考えられます。
移籍先のチームの条件?
山本は移籍先のチームについて、特に地理的な制約を設けておらず、所属している日本人選手の有無も特に関係ないとされています。ただし、「関係者の話によると、山本はヤンキースでプレーすることに魅力を感じているようだが、多くのチームに対してオープンだ。レッドソックスの吉田正尚、パドレスのダルビッシュ有とは特に仲がいい。メッツは山本に強く関心を示しており、熱心に追いかけるだろう」と報じています。
MLBネットワークのモロシ記者は27日に同局の番組に出演し、「25歳という若さでこれだけ完成された投手であること、注目度の高さや興味を示しているチーム数の多さからみるに、決断には時間がかかるとみている。慎重なプロセスを踏んで決めるだろう」と指摘し、また、山本の移籍先候補にはドジャース、ジャイアンツ、マリナーズ、カブス、ヤンキース、レッドソックスなどが挙げられると述べました。山本の交渉期間は米東部時間来年1月4日午後5時(同5日午前7時)までの45日間であり、今週からオンラインで球団との交渉を開始し、12月上旬に行われるウインターミーティング終了後に渡米して最終候補の球団と直接交渉する見通しです。