欧州の頂点を目指して―リーグ４位獲得に集中

シグナル・イドゥナ・パークが熱狂的な雰囲気でボルシア・ドルトムントを勝利に導き、UEFAチャンピオンズリーグの準々決勝の扉を開きました。「私たちがこのスタジアムで力を合わせた時、敵なしという気持ちにさせられる」と、ニクラス・フュルクルクはPSVアイントホーフェンを2-0で撃破した後、堂々と話しました。これから迎える欧州のトップ８との戦いに対する予期は、ますます高まっています。

忘れがたい一夜が再びドルトムントに訪れました。まさにチャンピオンズリーグの醍醐味です。試合が開始されると、BVBはファンを熱狂させるダイナミックなプレーを開始しました。コイントスが作戦通りに行かず、戦略的にピッチを変更したPSVのキャプテン、ルーク・デ・ヨングの計画は功を奏しませんでした。何度も南スタンドに向かってパワフルに攻め込むドルトムントの姿が見られました。

「今夜の収穫は、多くのチャンスを得点に結びつけたこと」と、少しの満足とともにエディン・テルジッチ監督は会見で試合を回顧しました。「結果としては個人的にもチームにとっても嬉しいものだ。これまでの困難を乗り越え、受けてきた批判に対する明確な答えを示せた」。そして彼は、試合について「前半30分は、シーズンハイのパフォーマンスを見せた。どのようなサッカーを目指しているのかが、はっきりと示せたと思う」と続けました。ボールを失っても瞬時に取り戻すほど、ドルトムントは積極的で効果的なプレスを展開しました。ジュリアン・ブラントが演出した華麗なフットボールと、２試合連続ゴールを決めたジェイドン・サンチョの自信に満ちあふれたプレイには、観客も魅了されました。

ただし、このようなハイレベルなパフォーマンスを全90分間継続することが、今シーズンのドルトムントにとっての課題となっています。「最初の30分間で見せたパフォーマンスは素晴らしかった。連続したチャンスを生み出し、守備では集中を切らさずに対応できた」と、守護神グレゴール・コーベルも試合の振り返りを行いました。コーベルの存在感は後半になるにつれて際立ち、７本のシュートを全て止める圧巻のセーブを見せました。そして決定的な瞬間、マルコ・ロイスが冷静に追加点を記録しました。

UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝への道を切り開いたのは、スペインからのレアル・マドリード、バルセロナ、アトレティコ・マドリード、イングランドからマンチェスター・シティ、アーセナル、フランス代表のパリ・サンジェルマン、そしてドイツのバイエルン・ミュンヘン、我々ボルシア・ドルトムントの８チームです。「我々にとってチャンピオンズリーグ準々決勝進出は当然の権利ではない。この段階に残った他チームを見れば明らか。これは僅かな選ばれしチームにのみ許される栄誉である」とテルジッチ監督は言います。彼はまた、リーガの戦いも重要であり、「残りの9試合を通じて、来シーズンもこの素敵な舞台に立てるよう、その機会を最大限に活かしたい」と抱負を語りました。

リーグ5位でもヨーロッパの頂点に挑める可能性が残されていますが、それはブンデスリーガが現シーズンのヨーロッパのリーグにおいて2位入りを果たした場合のみ可能です。しかしながら、現情況ではイタリアが首位を保ち、我々の推定値をわずかながら上回るイングランドが続いています。よって、BVBは毎試合を一戦必勝の心構えで臨まなくてはならない状況にあります。「毎試合が今後の我々にとっての重要な戦いだ。一息つく暇などはない」とコーベルは勝利後に強調しました。BVBは4位という位置を守らなければならず、17日にはブンデスリーガでアイントラハト・フランクフルトと重要な一戦が待っています。