三笘薫：日本サッカーの新星がプレミアリーグで輝く

神奈川県川崎市宮前区出身のプロサッカー選手、三笘薫（みまん かおる）。その名前は、今やプレミアリーグにおいても脚光を浴びている。彼がプレミアリーグでの才能を開花させ、注目を集めるようになったのは、プレミアリーグに所属するチームでの活躍が評価され、数々の栄誉に輝いたことがきっかけだ。

いままでの経歴

彼のプロサッカー選手としてのキャリアは、川崎フロンターレでのプレーがスタートした。2018年7月13日、筑波大学3年時に川崎フロンターレへの加入内定が発表され、2020年シーズンからチームでプレーを始めた。公式戦デビューは、筑波大学4年時の2019年9月8日のルヴァンカップ準々決勝第2戦の名古屋戦で、後半86分からの出場だった。さらに、2018年8月10日にも背番号34番として特別指定され、その才能が早くから期待されていたことが窺える。

2020年、ついに川崎フロンターレに正式に入団し、プロデビューを果たす。開幕戦のサガン鳥栖戦では途中交代し、プロとしての第一歩を踏み出した。そして、同年7月26日の湘南ベルマーレ戦でプロでの初ゴールを達成。その後も、8月20日のセレッソ大阪戦までの期間で公式戦5試合連続ゴールを記録するなど、圧倒的なプレーで注目を浴びた。10月14日のサンフレッチェ広島戦では、新人史上5人目となる2桁得点を達成。最終的には13得点12アシストを記録し、チームのJ1リーグと天皇杯の2冠達成に大きく貢献した。

その活躍が国際舞台でも評価され、2021年には東京オリンピックのU-24サッカー日本代表に選出された。特に8月6日のU-24メキシコ戦では、後半33分に1点を返すゴールを決め、個人としても国際大会での存在感を示した。

2021年11月、2022 FIFAワールドカップ・アジア3次予選に向けて初めて日本代表に選出。11月17日のオマーン戦では途中出場からアシストを決め、チームを勝利に導いた。

2022年3月25日、アウェーのオーストラリア戦では途中出場から2得点を挙げ、ワールドカップ出場に貢献。この活躍が国内外から注目され、日本代表としての地位を一層固めた。

2022年11月1日、2022カタールW杯に臨む日本代表に選出され、グループステージ全3試合に出場。特にスペイン戦では、わずかながらもボールをキープし、田中碧の逆転ゴールをアシストするなど、その存在感を発揮。この試合でのプレーは「三笘の1ミリ」として世界的な話題となり、FIFAが公式サイトで解説を行うほどだった。冨安、田中、前田と共にイギリスBBCによるGLベストイレブンにも選ばれ、大会を通しての活躍が高く評価された。

タイトル獲得歴

三笘薫のタイトル獲得歴も輝かしい。筑波大学時代には全日本大学サッカー選手権大会、関東大学サッカーリーグ戦1部、茨城県サッカー選手権大会で優勝。川崎フロンターレでは、Jリーグ、天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会、FUJI XEROX SUPER CUPで優勝。代表としても夏季ユニバーシアードで2度優勝し、ユニバーシアード日本代表、全日本大学選抜としても栄冠に輝いている。

彼の個人としての栄誉も多岐にわたり、関東大学サッカーリーグ戦・ベストイレブン、SURUGA I DREAM Award、デンソーカップサッカー・ベストイレブン、Jリーグベストイレブン、JPFAアワード最優秀選手賞やベストイレブンなど、その実績は多くの賞に認められている。2023年8月には、プレミアリーグ月間最優秀ゴールにも選ばれ、国内外での成功が示された。

三笘薫はまだ若手でありながら、その実力と成績から今後も国内外での活躍が期待されている。プレミアリーグの舞台での活躍は、日本サッカーに新たな光を与え、サッカーファンを魅了し続けている。