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 2024/05/03 00:50

NHKマイルCの展望:今年も波乱含み?


NHKマイルCの展望:今年も波乱含み?


5月を迎え、東京競馬場では5週にわたって続くG1レースがスタートします。シリーズの幕開けを飾るのは、3歳馬のマイルチャンピオンを決するNHKマイルCです。2年前は153万円の3連単が出るなど、不測の展開がしばしば見られるレースとして知られています。今年も予想を裏切る結果が出るのでしょうか。2014年からの過去10年間のデータをもとに、狙い目となる馬を分析していきます。分析ツールにはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを活用しています。



トップ4人気内は前走G1馬が優勢


【NHKマイルCの人気ごとの成績(過去10年)】

■図1 【NHKマイルCの人気ごとの成績(過去10年)】


図1に示したのは、NHKマイルCの過去10年間の人気別の成績です。1番人気馬は2016年のメジャーエンブレムなど2勝を挙げていますが、複勝率は40.0%と平均を下回っています。2番人気馬は2021年のシュネルマイスターなど最多3勝を記録し、複勝率60.0%で最も高くなっています。9番人気馬は昨年のシャンパンカラーを含む2勝、3・4・6番人気馬はそれぞれ1勝しています。


4番人気内の前走クラス別の成績では、前走G1出走馬が2019年のアドマイヤマーズなど4勝し、連対率・複勝率が共に54.5%と優れており、単勝及び複勝の回収率も100%を超える結果となっています。


低評価の馬では、9番人気の馬が複勝率30.0%と善戦しています。10番人気以下でも2着か3着に入るケースが各3回と、低人気馬の逆転劇が目立っています。



前走皐月賞で上位に入った馬の連なる強さ


【NHKマイルCの前走距離別成績(過去10年)】

■図2 【NHKマイルCの前走距離別成績(過去10年)】


図2では前走距離別の成績を掲載しています。出走馬の過半数を占める前走1600m組は合計で6勝を挙げてはいますが、連対率や複勝率はそれほど高くありません。前走1400mを走っていた馬は2020年のラウダシオン(前走ファルコンS2着)のように勝つ例もありますが、複勝率は低い水準に留まっています。一方で前走1800m組は未勝利ながらも、複勝率では1600m組をしのいでいます。最も高い複勝率を示しているのは2000m組で、特に前走皐月賞を経験した馬は2015年のクラリティスカイを含む2勝をマークしています。


また、皐月賞出走馬の前走成績に注目すると、1桁着順を果たしていた馬全てが連対しており、一方で前走10着以下だった馬は3着に入ったケースが1回のみで、こちらの複勝率は10.0%に留まっています。出走数自体は少ないながらも、この傾向は見逃せないポイントであり、2000mの皐月賞で好成績を残した馬は、東京のマイルコースでその力をより発揮しやすいと言えるでしょう。



前走1600m組は2~5着馬に注目


【前走1600m組の前走成績(過去10年)】

■図3 【前走1600m組の前走成績(過去10年)】


図3は前走1600m組の着順別成績です。前走1着で挑んだ馬は2年前のダノンスコーピオンら2勝を達成し、良い成績を収めたのはアーリントンCを走った馬のみでした。他のレースから1600mを走り1着で挑んだ馬は、全て4着以下で敗れています。


前走2~5着の馬は、前走3着のみが20%以下の複勝率を示しますが、その範囲で好走した13頭中9頭が6番人気以下の意外な存在であり、複勝の回収率が非常に高くなっています。前走6着以下の馬は苦戦傾向にありますが、前走10着以下からの馬も例外があり、2年前にはアーリントンCで11着だった18番人気のカワキタレブリーが3着となり、複勝回収率を大幅に押し上げています。



ノーザンファーム産の前走2~5着馬に注目


【ノーザンファーム産馬の過去レース成績(過去10年)】

■表4 【ノーザンファーム産馬の過去レース成績(過去10年)】


表4で注目したいのは、ノーザンファーム産の馬たちの前走の成績です。NHKマイルCではこれらの馬たちの出走が多く、【4.4.5.47】の成績を収めています。2017年のアエロリットなど4頭が勝利し、13.3%の連対率、21.7%の複勝率を誇ります。前走1位で挑んだ馬は2014年のミッキーアイル(前走アーリントンC1位)の1勝以外は、他の10頭がすべて4位以下に終わっています。


一方、前走2~5位を記録した馬たちは比較的好成績を収めており、11頭中6頭が6番人気以下にも関わらず複勝率は高く、複勝回収率も100%を超える結果となっています。昨年は8番人気のウンブライル(前走ニュージーランドT2位)が2位に入るなど、今年も同様のパフォーマンスを見せる馬がいるかもしれません。



【総括】

今年は主役候補2頭に期待


【本年のNHKマイルCで注目の競走馬】

■表5 【本年のNHKマイルCで注目の競走馬】

(表5は5月1日の情報に基づく)


本年のNHKマイルCで注目すべき馬は表5に挙げられています。


通常、前走G1以外のレースから参戦する馬たちが新たな顔合わせとなり、結果も波乱に満ちることが多いですが、今年は皐月賞3位のジャンタルマンタルや桜花賞2位のアスコリピチェーノの参戦が予定されています。この2頭はこれまでの戦績が安定していて、状態が落ちればその結果は別ですが、それ以外での凡走は想像しにくいです。表2で示した皐月賞組からの好相性を信じ、ジャンタルマンタルを推奨しますが、アスコリピチェーノも直近の桜花賞2位から更に調子を上げる可能性があり、逆転も十分にあり得ると考えます。


両馬の力が秀でているとはいえ、万が一の場合を想定して前走アーリントンCを1位で走り抜けたディスペランツァ、そしてノーザンファーム産で前走クイーンC2位のアルセナールも抑えるべき馬として急浮上しています。