<重賞レース分析>金盃は、前走の着順や距離が明暗を分けるポイントに!
1月24日(水)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第68回金盃(SII)が実施される。
TCKで行われる年明け最初の重賞は、国内で最も長い距離(2,600m)で争われる。コースを約1周半駆け抜けるため、長距離ならではのペース配分や位置取りが勝敗を分けるケースも多く、ジョッキーたちの腕比べも見逃せないポイントとなる。
ここでは金盃10年の結果から、レースの傾向を分析する。
<レース情報>
第68回 金盃(SII)
2024年1月24日(水) 16:35発走
距離:2,600m
■4番人気以内の馬が優勢も……
単勝人気別成績を見ると、4番人気以内の馬は[7-3-8-22](3着内率45.0%)、5~12番人気の馬は[3-7-2-68](3着内率15.0%)、13番人気以下の馬は[0-0-0-29](3着内率0.0%)となっている。上位人気馬の好走率が高いとはいえ、人気薄だった馬の好走例も決して少なくない。
■「船橋」「川崎」所属馬の好走率が高い
所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[1-1-0-17](3着内率10.5%)、「船橋」の馬は[4-2-6-19](3着内率38.7%)、「大井」の馬は[4-6-4-82](3着内率14.6%)、「川崎」の馬は[1-1-0-1](3着内率66.7%)となっている。3着以内馬の数は「大井」勢が最多だったものの、3着内率の高い「船橋」「川崎」勢にも注目しておいた方が良さそうだ。
■外寄りの枠に入った馬は不振
馬番別成績を見ると、1~12番の馬は[9-10-10-90](3着内率24.4%)、13~16番の馬は[1-0-0-29](3着内率3.3%)となっている。
なお、第63回(平成31年)以降の過去5年に限ると、1~11番の馬は[4-5-5-40](3着内率25.9%)、12~16番の馬は[1-0-0-20](3着内率4.8%)である。外寄りの枠に入った馬は過信禁物と見るべきだろう。
■前走の着順が良い馬ほど信頼できる
前走の着順別成績を見ると、4着以内の馬は[5-6-7-42](3着内率30.0%)、5~8着の馬は[4-3-1-44](3着内率15.4%)、9着以下の馬は[1-1-2-33](3着内率10.8%)となっている。
なお、第61回(平成29年)以降の過去7年に限ると、5着以内の馬は[5-4-6-31](3着内率32.6%)、6~8着の馬は[2-3-1-28](3着内率17.6%)、9着以下の馬は[0-0-0-25](3着内率0.0%)である。前走好走馬が強いレースと見ておきたい。
■前走の距離がポイント
前走の距離別成績を見ると、1,900m以下の馬は[1-4-0-47](3着内率9.6%)、1,900m超の馬は[9-6-10-72](3着内率25.8%)となっている。
なお、第64回(令和2年)以降の過去4年に限ると、2,000m以下の馬は[0-2-0-34](3着内率5.6%)、2,000m超の馬は[4-2-4-14](3着内率41.7%)である。近年の傾向を重視するならば、前走が2,100m以上のレースだった馬を高く評価したいところだ。
■脚質にも注目しておきたい
前走の最終コーナー通過順別成績を見ると、2番手以内の馬は[1-2-2-18](3着内率21.7%)、3~11番手の馬は[9-6-6-85](3着内率19.8%)、12番手以下の馬は[0-2-2-16](3着内率20.0%)となっている。
ただし、第64回(令和2年)以降の過去4年に限ると、2番手以内の馬は[0-0-0-8](3着内率0.0%)、3~11番手の馬は[4-4-4-34](3着内率26.1%)、12番手以下の馬は[0-0-0-6](3着内率0.0%)である。前走で先行していた馬や、その逆に極端な後方からレースを進めていた馬は、疑ってかかるべきだろう。
TCKホームページではより詳しいデータや過去全年の傾向も公開している。