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 2024/03/19 22:13

ロバーツ監督が考察する「大谷翔平とバリー・ボンズの共通点」とは?【ドジャースキャンプレポート】


ブルペンで投球練習をする山本由伸(右)と、その様子を見つめる大谷翔平(左奥)

ブルペンで投球練習をする山本由伸(右)と、その様子を見つめる大谷翔平(左奥)



大谷の即興サイン会にファンが殺到


2月9日、大谷翔平(ドジャース)の記者会見には約80人の報道陣が集まった。実際にはテレビクルーを含めると100人近くにもなった。しかし、2018年のキャンプ初日の報道陣の数を振り返ると、これは予想内のことだろう。数だけを考えれば、6年前のほうが多かった。


大谷、山本由伸の入団待ちーー。キャンプ前夜、午前6時過ぎからカメラマンたちが待機した。アメリカ人のカメラマンもその中に混じっていたが、多くは「寒い、寒い」と不満を漏らしていた。気温は5度前後だったが、アリゾナでも2月初旬の早朝はそれなりに冷え込む。雨も多くなかった。


ドジャースのキャンプ初日、大谷を取材する報道陣

ドジャースのキャンプ初日、大谷を取材する報道陣


キャンプ初日、大谷は会見を行ったが、外での活動はなく、集まった数百人のファンは少し肩透かしを食らった。しかし、彼はまだリハビリ中であり、他の選手とは異なるメニューをこなしていた。


ただ、その初日には意外な出来事があった。


大谷の会見が終わってしばらく経った後、デイブ・ロバーツ監督の会見が始まった。


「大谷は毎日話すタイプではない。その代わり、誰かが代わりに話すことになる。他の選手たちはどう思っているだろうか? 翔平にそれを伝えるか?」と問われると、ロバーツ監督は「(バリー・)ボンズもそうだった」と、ジャイアンツ時代の経験を語り始めた。


「特にホームラン記録を追いかけているときは、自分が代わってさまざまな話をした」


では、ドジャースでは誰がロバーツ監督の役割を担うのか?


「ジェイソン・ヘイワードにお願いしようかな。日本のメディアの皆さん、ヘイワードのところへ行ってください」


監督は「私のところに来い」とは言わず、笑いが起こった。


そのやりとりが行われている間、100人近い報道陣が一斉に動き出す気配があった。振り返ると、みんな一か所に向かって走り出していた。どうやら山本がフィールドに姿を見せたようだ。慌てた球団広報の数人が連絡を始めた。ファンが殺到し、選手との接触を管理するフェンスなどが倒れないか確認したようだ。


キャンプ初日、ブルペンで投球練習をする山本

キャンプ初日、ブルペンで投球練習をする山本


「もし大谷だったら、もっと大変なことになっていたかもしれない」と、近くにいたセキュリティは言った。「翔平がフィールドで練習するときには、もう少し人手が必要になるだろう」


その日は11日だった。以下の映像(ドジャースキャンプレポート①)でも紹介されているが、山本がブルペンに入ると、大谷もそれを見守った。そして終了後、二人は並んでクラブハウスへ向かった。案の定、ファンとの接触が待っていた唯一の通路――30メートルほどの通路に、ファンが押し寄せた。


大谷は立ち止まってサインを始めたが、前方のファンが危険を察知したのか、5人ほどが取りやめた。セキュリティの数が不足していた。



161日ぶりの屋外での打撃練習


その後、大きな動きがあったのは、キャンプ4日目のことだった。大谷がバットを手に、通称スコット・カズミアー・フィールドへ向かった。


そこはファンがアクセスできない場所にあり、以前は秘密の練習場として知られていた。しかし、最近では、ギャビン・ラックスがイップスになった際に使用されたこともある。


つまり、そこはなにか秘密裏に進めたいことがあるときに使用されるフィールドだが、大谷の“復帰舞台”がそこで用意された。しかし、その様子はすぐに球団のSNSに掲載され、なぜ非公開にしたかは不明だが、過剰な注目を避ける意図があった可能性がある。


それが本当であれば、あまり意味がなかったかもしれない。大谷が屋外で打撃練習を行うのは、昨年9月4日以来の161日ぶりだった。それでも彼は、「軽くやろうと思っていたが、思ったよりも良い結果が出た」と述べた。その日の最高の打球速度は109マイルで、打撃投手の球を打つという文脈では、異常な数字だった。大谷は、「アリゾナなので球は飛びますし、球速も速くなりますから、それを考慮すると、まずまずの結果だと思います」と話し、「トレーニングの成果も出ているようです」と納得げな表情を浮かべた。


大谷が屋外で打撃練習を行うのは、昨年9月4日以来の161日ぶりだった。

大谷が屋外で打撃練習を行うのは、昨年9月4日以来の161日ぶりだった。


一方、ロバーツ監督とヘイワードの話には続きがある。


キャンプ2日目、練習前に囲まれたヘイワードは、前日のロバーツ監督の発言を伝えられた。


「監督がそう言ったことは知らなかった。まずは自分のことに集中しなければならないが、それが終わったら、もちろん話すよ。翔平が話せないのは、彼にもやるべきことがたくさんあるからだと思う。それには敬意を払う。でも、翔平に関して話せるのは(一番よく知っているのは)、彼自身だろう(笑)」


その言葉がロバーツ監督に伝わった。ヘイワードが話せない場合、第2、第3の選択肢は何か? そのやり取りは、以下の映像(ドジャースキャンプレポート②)でも紹介されたが、ロバーツ監督は「そこまで考えていなかったなぁ」と笑いながら言い、続けた。


「でもジェイソンならいい仕事をしてくれるだろう。ただし、ムーキー(・ベッツ)やフレディ(・フリーマン)も、喜んで引き受けてくれるだろう」


ベッツはそういうタイプではないので、おそらくフリーマンがその役割を果たすことになるだろう。13日の朝、施設に姿を現したフリーマンは、それを伝えられると苦笑いしながら言った。「準備しておくよ」それから数日後、キャンプは順調に進行し、大谷の復帰に対する期待は高まるばかりだった。彼の復帰は球団やファンにとっても大きな光明であり、チームの力になることは間違いない。


しかし、復帰までにはまだ時間がかかるかもしれない。大谷自身も慎重に進めており、急ぐことはないとの考えを示している。それでも、彼のプレーを再び見られる日が待ち遠しいのは言うまでもない。


ドジャースのファンや関係者たちは、大谷の復帰を心待ちにしており、その日が来るのを楽しみにしている。彼の復帰はチームにとってだけでなく、メジャーリーグ全体にとっても大きなインパクトを与えることだろう。


今後も大谷の動向に注目が集まり、彼の復帰を待ち望む声が高まることは間違いない。彼の復帰がチームに新たな活力をもたらし、さらなる成功をもたらすことを願ってやまない。