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 2024/04/09 22:28

ドバイワールドカップデーの熱戦を探る-戦いに臨むウシュバテソーロと三冠牝馬リバティアイランド


ドバイワールドカップで再び輝きを放つウシュバテソーロ

ドバイワールドカップで再び輝きを放つウシュバテソーロ



【ドバイワールドカップ】日本馬による連覇は現実に、サウジカップからのペース変化が鍵


昨年、ウシュバテソーロはダートでの競走を制して歴史を飾り、本年もその偉業を継続するため、強い期待が日本陣営にかかっている。豪華な陣容を誇る日本馬は、UAEダービーでの素晴らしいワンツーフィニッシュを達成したデルマソトガケとドゥラエレーデ、そしてウィルソンテソーロといった勢いを増す馬で充実しており、夢が叶う可能性を充分に秘めている。


昨年は速いペースで差しきり勝利を収めたウシュバテソーロだが、サウジカップでは後ろから力強い脚で追い上げ、僅か一歩差でセニョールバスカドールを捉えきれなかった。川田将雅騎手のジャストな仕掛けにも関わらず、限りなく勝利に迫ったが、結果に繋げられなかったことは、レース展開の小さなズレによるものであった。追い込み有利なレース展開ならば、再びウシュバテソーロとセニョールバスカドールの頂上対決もあり得る。さらに、ウシュバテソーロにとっての距離200mの延長は追い風となりそうだ。昨年の成果も踏まえれば優位な立場に立つことができるだろう。


しかし、展開がどう収束するかはまだ未知数である。先行力のある馬がサウジカップでテンポを刻んでいたものの、サウジクラウンとアイソレートが別のレースを選んだことで、今回のドバイWCではペースダウンするかもしれない。そのような落ち着いたリズムになれば、UAEダービーで輝かしい活躍を見せたデルマソトガケとドゥラエレーデ、更には脚質が自在なウィルソンテソーロに好機が回ってくる。


特にデルマソトガケは昨年、サウジアラビアから来て好成績を収めた経験があり、1か月の間隔で安定したパフォーマンスを維持できる点が魅力的である。BCクラシックでウシュバテソーロに対して優位に立った経験を持ち、UAEダービーではダート2戦目でありながら大きく変貌を遂げたドゥラエレーデ、そして海外初遠征にも目を留めたいウィルソンテソーロ。直近3戦においてドゥラエレーデに先着しており、ダートの状況適応能力が鍵となる。


サウジカップでの勝利者セニョールバスカドール

サウジカップでの勝利者セニョールバスカドール


アメリカの新星ニューゲートは、前走のサンタアニタHでのG1勝利が輝かしいものだった。初めての2000mでの順応力を示した点は、特に注目に値する。トップクラスの対戦経験は欠けているが、今回は実力試しの場となり、B.バファート調教師とL.デットーリ騎手のコンビならば、成功の可能性は高い。また、UAEの地元勢であるローレルリバーは、ゴドルフィンマイル前哨戦のバージナハールを逃げ切って勝利を手にし、他の道を選んだサウジクラウンやアイソレートとの対決を避けてドバイWCに参戦。まだ1600mしか経験がないが、騎乗スタイルによってはレースペースを左右する鍵となるかもしれない。


一方で、アルマクトゥームチャレンジで華麗な勝利を収めたカビールカーンは注目を集めている。UAEのD.ワトソン調教師が手がけるこの馬は、アメリカ出身でありながらカザフスタンでデビューし、ロシアを主な戦場としてきた。その経歴は特異であり、前哨戦で示した圧倒的な4馬身3/4の差をつける勝利は、不思議な魅力と秘めたるポテンシャルを感じさせる。父カリフォルニアクロームは、2016年にドバイWCを制覇するなど、驚異の実績を持つが、カビールカーンはさらに異色の生い立ちを持つ。そのため、父子二代でシンデレラストーリーを創出する可能性もあるだろう。


そのほかの馬に関しては、直近の対戦相手や結果を見る限り、驚異的な変身やレース展開の助けがないと上位争いは難しいという印象だ。


前年の三冠牝馬リバティアイランド

前年の三冠牝馬リバティアイランド



【ドバイシーマクラシック】G1馬がひしめく、今年も極上の戦いが期待される


昨シーズンを夢のような勝利で彩ったイクイノックスが、世界的に見ても日本Cに次ぐ高い評価を受けたドバイシーマクラシック。今回の一戦は伝統を変えない超豪華メンバーの集結が見込まれ、10頭のG1馬が含まれる12頭のフィールドは、そうとうな重量感を帯びている。イクイノックスのように、ここで優勝したら2024年の国際舞台の中心になるだろう。


強競合の中でも、日本からの出走馬たちは中心的存在だと信じたい所存である。イクイノックスが昨年のゴール前でさらなる余裕を見せつつもレコードブレーキ。その足元には3馬身半もの大差をつける2着馬がいた。こうした基準で言えば、さらに長距離のジャパンCで圧巻の4馬身差をつけたリバティアイランドは、通常のドバイシーマクラシックでも十分に優勝能力を有していると見なされ得る。同じく三冠牝馬タイトルを持つジェンティルドンナもしきりにこのドバイシーマクラシックで上位に入っており、争いは避けて通れない。


リバティアイランドの競争相手として、スターズオンアースは、ジャパンCでわずかに1馬身分の差をつけており、彼女が極めて有利な最内枠に恵まれたのに対し、スターズオンアースは外枠に挑んでいた。そして半年振りの復帰戦での斤量差(2kg)があった状況を考えると、今回斤量差が0.5kgに近づけば、リバティアイランドを逆転できるという展開も思い描かれる。


イクイノックスに対して宝塚記念で1馬身余りの差をつけられ、天皇賞(秋)では距離不足とも思えるシーンで2馬身半差を付けられたジャスティンパレスも、争いに加わる一頭だ。有馬記念では先行したスターズオンアースを最後方から1馬身半差の4着に留めたが、逃げや先行が有利だと言われるドバイシーマクラシックでは、通常より良いスタートを切り、有利な位置につけることが求められる。


昨年、出遅れたために連覇のチャンスを逃したシャフリヤールも、芝2400mのレースでは、安定した成績を継続しており、秋のBCターフで3位に入るなどの好走を見せた。香港ヴァーズを除外され急遽コースを変更した有馬記念でも、ジャスティンパレスにクビ差で5位に留まり、力を保っていた。


BCターフでシャフリヤールを追い抜いたオーギュストロダン

BCターフでシャフリヤールを追い抜いたオーギュストロダン


日本の強豪たちに続いて、最大の競争相手の一頭は、オーギュストロダンであり、BCターフではシャフリヤールに勝ち、最終コーナーでの僅かな違いが着順を変えていたかもしれないほどの接戦を演じた。今回はみなぎる力を持つ僚馬ポイントロンズデールのサポートを得ての戦いと見られがちだが、2400mという距離では、厳しい日本競馬のトップランナーたちを相手に自身の実力が問われる戦いになるだろう。


エミリーアップジョンに対しても同様のことが言え、昨年のコロネーションCでは、ドバイシーマクラシック(2位)から戻ってきたウエストオーバーを負かし、リバティアイランドと同等の2023年のレーティングで最高の評価を受けた牝馬だ。これを証明すれば、勝つか負けるかの戦いになるだろう。今回は休み明けになるが、コロネーションCもややブランクがあったにもかかわらず、幸先の良い結果を出している。


以前ドバイターフで6位に飾ったジュンコは、今季距離延長へと挑んでいる。サンクルー大賞での2400m初挑戦は見事な結果を生み、シーズン後半のバイエルン大賞と香港ヴァーズでは連続でG1タイトルを獲得。特に香港ヴァーズでは、ゼッフィーロを含む日本勢を寄せ付けない鮮やかな差し切り勝ちを展開した。地元フランスで適切な調整を経て参戦するジュンコの姿勢は、この大会に最適な状態を整えている。


ゴドルフィンのレベルスロマンスは、2022年にベルリン大賞を皮切りにBCターフまでのG1を3連勝するほどの強豪。しかし昨年のドバイシーマCで7位に甘んじ、一時は不調に苦しんだ。しかしながら、最近のアミールトロフィーでゼッフィーロを破り再起に成功、往時の末脚から先行へとスタイルを変化させたレベルスロマンスは、先行して抜け出す可能性を秘めている。その父ドバウィの血統は、この競走と相性が良いとされている。


独立したダービーの優勝馬シスファハンは、勝ち星を重ねたドイツ及びイタリアでの競争後、他国での競走では久しぶりの上位入賞となるドバイシティオブゴールドで3位を飾った。前哨戦から挑む勢いで今大会に何を見せてくれるか。なお、凱旋門賞ではシムカミルと共にスルーセブンシーズに差をつけられた経験がある。異なるレースから参戦するスピリットダンサーも注目される存在だ。以前のネオムターフC勝者でありながら、モスターダフ(2023年)、オーソリティ(2022年)らが示した通り、この準備で好成績を収めることは十分に期待できる。


有馬記念で見事勝利を飾ったドウデュース

有馬記念で見事勝利を飾ったドウデュース



【ドバイターフ】王者ロードノースの4連覇に挑む日本勢


ロードノースが4度目の覇権を狙うドバイターフでは、時の経過と競争相手の質が彼の挑戦に影を落とす。G1昇格以降、勝利を飾った8歳の馬は未だなく、これまでの歴代勝者の中では主に4歳と5歳の馬が輝いてきた。しかし、今年、5歳の若駒で揃う日本勢が、高齢の王者へのリフレッシュな挑戦を準備している。


歴史を塗り替えてきたロードノースや、ドバイターフにおけるリピーターの成功という視点では、彼は昨年での3度目の勝利の他、3年連続のウィンターダービーからの参戦という実績を積んでいる。引退を宣言しながらも今年もサドルに戻るL.デットーリ騎手と共に、究極の戦いへ続けと準備を進めている様子だ。


昨年の2位でフィニッシュしたダノンベルーガが機会をうかがう。2016年以降、リアルスティール、ヴィブロス、ヴァンドギャルドなどの日本調教馬がこの地で多くの入着を果たしている。ダノンベルーガにとっては昨年の不調を乗り越えて、本来の力を発揮することが期待されるシーンがあるかもしれない。


最も注目を集めるのはドウデュースだ。前回のドバイターフで出場断念の後、有馬記念で見事な勝利を収めた。武豊騎手も1800mとメイダン競馬場に対する自信を語り、戦場へ向けた期待が強い。


マイル戦で勢いを増すナミュールも注目に値する存在で、3歳の時にはオークスや秋華賞でも上位に名乗りを上げた。海外での戦いも今回が2度目となり、フレッシュな状態で戦える可能性がある。


日本馬の中でも実績面では見劣りするかもしれないマテンロウスカイだが、先行力を生かし、他馬が後ろで躊躇する中、レースをリードするシーンを期待できる。横山典弘騎手の魔術的な戦術が今回のレースでどんな影響を与えるか見物だ。


ロードノース、歴史的な4連覇への挑戦が続く

ロードノース、歴史的な4連覇への挑戦が続く


香港からもヴォイッジバブルとストレートアロンの2頭が挑戦に名乗りを上げた。特にヴォイッジバブルは力量を示す機会をうかがう。昨年の香港マイルでゴールデンシックスティに次ぐ2位に入り、ナミュールより上位に立った。前走で3着に大差をつけた実力は侮れず、ゲートとリズムに優れる同馬から目を離せない。


欧州からは、アイリッシュチャンピオンステークスで2位に飾ったルクセンブルク、ナシュワという馬も競り合う。ルクセンブルクは香港Cで日本馬を抑え2位に入り、ネオムターフCではもう一歩の4位だが、今回は改善を見せるはずだ。ナシュワはドバイの芝と相性が良さそうで、世界を旅するJ&T.ゴスデン厩舎の下、今回は力を発揮する見込みだ。


期待を寄せられるゴドルフィンのメジャードタイムはドバイターフ前哨戦を含めた直近2勝と、同条件下での勝利が絶好調を示す。完璧な準備から放つ圧倒的なパワーに注目だ。また、ファクトゥールシュヴァルも欧州のG1で安定した成績を残し、これからのレースへ大きな期待を寄せる。


リヤドダートスプリントを爆走したリメイク

リヤドダートスプリントを爆走したリメイク



【ドバイゴールデンシャヒーン】息吹を込むか悲願の日本馬


ドバイワールドカップデーが近づき、日本調教馬がこれまでトロフィーを手にしていない貴重な二つの短距離レース、ドバイゴールデンシャヒーンとアルクオーツスプリントへの注目が高まっている。ジャスパークローネが一頭立ちするアルクオーツスプリントに対し、希望に燃える4頭がドバイGSに挑み、その初戴冠を強く望まれている。


リメイクに向けられる熱視線は群を抜いている。昨シーズンのレースでは遅れを取りながらも5着に食い込み、直線で非常に強い追い込みを見せた。特にゴール前2馬身圏内でフィニッシュしたことは、勝者シベリウスが最も内側からの施行を保持したのに対し、気持ちの強さを感じさせるものだった。リヤドダートスプリントでの勝利も昨年の惜敗からのさらなる進化を示唆する。万全なスタートさえ切れば、彼の勝利は充分にあり得る展開だ。


イグナイターには、過去リメイクをJBCスプリントで倒した功績があり、日本国内の短距離でのG1級の戦いでの実力が証明されている。フェブラリーSでの結果は考慮に値しないと見られており、1400mまでの好戦を支えた力は、1200mの高速戦においてこそ最大の武器になるだろう。


ドンフランキーは昨年7月のプロキオンSでリメイクに優勢を見せ、わずかクビ差だったが、それでも彼の力の証明にはなっている。以降のレコード勝ちを含め力を付け、今回国際的な舞台においてもその逞しさが期待される。彼のフィジカルはその激しい競走を耐える心強い味方であり、さらなる成長が期待される今回のレースに持ってこいの状況だ。


ケイアイドリーは近走不振を払拭したい一頭。最近の連敗はあるが、それぞれのレースでは敗因がはっきりしており、日本勢の中で上位を目ざす彼の走りに改めて本領を発揮する可能性がある。彼のスムーズな流れを捉える能力がレースを左右する要素になるだろう。


前年度のドバイGSで優勝したシベリウスを含む豪華メンバー

前年度のドバイGSで優勝したシベリウスを含む豪華メンバー


アメリカ勢は昨年の勝者シベリウスをはじめ、ライバルたちとの対戦においても日本馬にとっての大きな壁。彼らはリメイクを含む挑戦者たちに対し、その牙城を守る準備ができている。J.オドワイヤー調教師にとっては、昨年の初の遠征に比べ、今年は実績に裏打ちされた自信と共に臨むレースとなる。


また、BCスプリントで見せた実力者ナカトミも威嚇的な存在。ペリカンSでの結果はシベリウスに次ぐものではあったが、タイトなレースや、リメイク相当の実力馬とわずかな差であった事を注視しておく必要がある。


ボールドジャーニーはリヤドダートスプリントでの一戦ではリメイクより劣った成績だったが、未知の可能性を秘めた一頭であると捉えられる。ランクラシックに関しては重賞勝ちとまではいかないが、前走で力の片鱗を示している。


地元勢のムーヒーブ、タズ、リーディングスピリットも自国のトラックで成功を収めており、彼らの競争においても注目しておかねばならない。ドバイGSで昨年は不運なレースをしたムーヒーブがどのようなレースを見せるか、タズやリーディングスピリットの実力を披露し、国際舞台での勝利を目指す。