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 2024/05/04 21:54

ケンタッキーダービー予想:2頭の強豪、違う走法で勝機を探る


ケンタッキーダービーに出走するフォーエバーヤング

ケンタッキーダービーに出走するフォーエバーヤング


年々、日本からのケンタッキーダービーへの参戦馬が増え、その影響力を強めてきている。特に今年のフォーエバーヤングとテーオーパスワードは、2頭ともにその戦績を無傷のまま保ち続けており、とりわけフォーエバーヤングの成績は、これまでの日本勢と比較しても群を抜いており、高い期待がかけられている。しかし、レース前の人気を見ると、フィアースネスとシエラレオーネの2頭が突出しており、2強対決ムードが漂っている。レースは、走法が異なる2頭の戦いがカギとなりそうだ。


4月27日に行われた枠順抽選の後、主催者が発表した前売り人気を見ると、フィアースネスが単勝3.5倍、シエラレオーネが4倍となっており、これに続くキャッチングフリーダム(9倍)を含め他馬との間に明確な差がついている。しかし、競馬は予想外の展開も珍しくなく、「2頭並んで立たない」結末がしばしば訪れるもの。特に、先行と追い込みに分かれる2頭のタイプは、波乱を呼ぶきっかけとなり得る。


BCジュベナイルに勝利し、2歳王者に輝いたフィアースネスは、フロリダダービーも圧倒的な差で勝利し、人気に応えている。先行してレースを主導すると、驚異的な走りを見せる。しかし、先行できなかった場合、たとえばシャンペンSでは追走する展開となり、ホーリーブルSではスタート直後の不利が響いて敗北した。先行争いが激化するケースでは思わぬ形になる可能性もあるが、問題のない外側の17番枠はむしろラッキーかもしれない。


対するシエラレオーネは追い込み脚質ではあるが、その安定して強い走りが信頼を得ている。ケンタッキー州ルイビルのチャーチルダウンズ競馬場では週末に雨が降ると予報されており、同馬にとってはリズンスターSで勝ったような馬場が良しとされる。重い馬場で行われたレムゼンSでは、1敗を喫しながらも最後の粘りを見せる姿勢が好評だった。ただし、2番枠という立ち位置は少し戦略を立てにくいものの、10頭の小規模なレースなら問題なく追い込める。しかし、20頭が集まるこのレースであまりに後方に下がると挽回が難しくなるリスクもある。


前売りで1番人気とされる2歳のチャンピオン、フィアースネス

前売りで1番人気とされる2歳のチャンピオン、フィアースネス


前売り予想での2強の間に隙が見受けられることから、フォーエバーヤングとテーオーパスワードの両者にも有利な機会が巡ってくるかもしれない。アメリカでのデビュー戦となるこれらの馬たちにとって、2強と同様にチャーチルダウンズ競馬場自体は未知の領域だが、多様な競馬場での5戦全勝というフォーエバーヤングの豊富な経験は他馬をリードしている。データに基づき、枠順も中央で理想的である。スタートの早さではないため、シエラレオーネと同じくスタートダッシュに頼るわけにはいかないが、祖母を同じくして近親である2頭は、好条件下では似たような走りを見せるかもしれず、直線での追い込み合戦は見どころ充分だ。


一方でデビューから2連勝し、無傷の成績を誇るテーオーパスワードだが、キャリア3戦でのケンタッキーダービー制覇はこれまで例を見ない。経験の浅さが障害となりかねない。2戦中の逃げ及び先行での勝利を経てきたが、今回のレースは過去のどの戦いよりも身体的・精神的に要求される。厳しい戦況の中でどれだけ粘り強く戦うことができるのか。


3番人気のキャッチングフリーダムはリズンスターS(3位)からのルイジアナダービー勝利で出場権を得た。オナーマリーとトラックファントムも前出の2レースを経て挑戦する。この2レースはフェアグラウンズ競馬場で行われ、距離もほど近く、キャッチングフリーダムはオナーマリーに両戦とも先着し、一方でトラックファントムは互角の実力を見せている。シエラレオーネが不良馬場のリズンスターSで勝利し、キャッチングフリーダムは乾いた地盤のルイジアナダービーで見事な追い込み勝ちを演じたため、良馬場ではシエラレオーネとの対戦を見込んでいる。


前売り4番人気にシエラレオーネと肩を並べるジャストアタッチは、最新レースのブルーグラスSでシエラレオーネにわずか1馬身1/2差で2位。2番手追走から直線で抜け出すも、結局は追い抜かれている。しかしながら、1月のデビュー戦で3戦目にしてエピックライドを余裕をもって退けるなど力は見せており、不利とされるジンクスを覆すだけの潜在力を秘めている。このジンクスは父のジャスティファイが138年ぶりに2018年に破り、昨年も同様のケースのメイジが勝利し、時代は変わりつつある。


前売り6番人気のグループにはトラックファントムやオナーマリーらが群をなしており、その中にサンタアニタダービーの勝者であるストロングホールドやウッドメモリアルSの勝者レジリエンスも含まれているが、これら2頭はさらに外枠順の不利な状況。一方、メイジに続いて兄弟優勝を狙うドーノックは1番枠という無利という立ち位置だ。レムゼンSでシエラレオーネに勝利した実績は評価できるが、ブルーグラスSでの敗北は立場を逆転させた感が否めない。


アーカンソーダービーで2位に入ったジャストスティールは、フィニッシュ間際で脚を上げたミスティックダン(3位)に2馬身余りの差をつけている。ただし、それより前の重馬場のサウスウェストSで、ミスティックダンがジャストスティールを一気に引き離しての圧勝がある。この2頭は馬場のコンディションに応じて力関係が入れ替わる傾向が見られる。


馬場条件を考えると、ダートでの競争が初めてとなるケンタッキーダービーで、注目株「エンドレスリー」が興味深い候補である。最近の戦いではオールウェザートラックで行われたG3ジェフルビーSを見事勝利しており、この勝利は2011年にアニマルキングダムがスパイラルS(現ジェフルビーS)とケンタッキーダービーを連勝した歴史を想起させる。アニマルキングダムは当時ダートのレース経験がなく、芝のレースで2着を記録したことがあっただけだが、エンドレスリーは2歳の時点で芝の重賞を2度制覇するなど、アニマルキングダムの記録を大きく上回る実績を持っている。