【今週のMVP】勝ちをもぎ取れなかった投手たちが栄冠に輝く!打者陣は巨人とソフトバンクがランクイン
梅津晃大による圧巻の13奪三振、中日対阪神戦の威力投球
当サイトは2024年のプロ野球シーズンを対象に、毎週MVPを選出している。野手はwRAA指標、投手はRSAA指標を基準にして選手を評価し、「セ・リーグ野手」「パ・リーグ野手」「セ・リーグ投手」「パ・リーグ投手」の4カテゴリーでランキングしている。それぞれのカテゴリートップに立った選手に是非注目してほしい。
巨人・岡本和真、リーグ野手部門トップに躍り出る
セ・リーグの野手ランキングで最上位に輝いたのは、シーズン開始から絶好調の巨人・岡本和真選手。ホームラン2本を含む打率.429という驚異的な成績を収めた。特筆すべきは4月9日のヤクルト戦での活躍で、ここでは逆転打とソロホームランで全3得点に関わり、山崎伊織選手の今季初勝利に大きく貢献した。
2位にはシーズン初点をあげるタイムリーヒットを放ったヤクルト・村上宗隆選手がランクイン。そして、打率.429と同評価ながら3位となったのは巨人・萩尾匡也選手で、リードオフマンとしての圧倒的な存在感を発揮している。
中日・梅津晃大投手が投手部門で首位獲得
セ・リーグの投手部門では、自己最多の13奪三振を記録した中日・梅津晃大投手が堂々の1位に輝いた。彼の投球はとりわけ4月14日の阪神戦で際立っており、100球を超える厳しい状況下での三者連続奪三振は圧巻の一言に尽きる。
2位は甲子園での広島戦にて7回2安打無失点と好投を見せた阪神・村上頌樹投手。対照的に昨シーズンのMVP右腕として粘り強いピッチングを披露した。そして3位は、敵地でピッチングの冴えを見せた、広島の大瀬良大地投手が名を連ね、初回から6回までのピンチをものともせず、得点を与えることなく7回を投げ切った。勝ちは得られなかったが、チーム勝利に貢献したその力投に注目が集まった。
力強いバッティングでオリックスを牽引、セデーニョが野手部門で首位
オリックスの強打者セデーニョ、複数本塁打で猛威を振るう
パシフィック・リーグの打者たちの中で、一際目立った活躍を見せたのはオリックスのセデーニョ。6試合に出場して3度のホームランを放ったことでトップに立った。ソフトバンクの周東佑京と牧原大成がそれに続いた。
1位 セデーニョ(オリックス)
楽天との一戦では、先制のソロホームランや試合後半に放った2ランホームランでチームに勢いをもたらした。続く試合ではリーグトップに立つ4号ホームランを記録し、その間打率.818の長打率を達成して、4番としての責任を果たした。
2位 周東佑京(ソフトバンク)
21打数13安打を記録し、高い出塁率.625を達成。中でも西武との試合では5安打1四球で、6打席全てで出塁するという素晴らしいパフォーマンスを見せた。彼のリードオフマンとしての活躍は打線の起爆剤となり、チームを牽引している。
3位 牧原大成(ソフトバンク)
全試合で安打を記録し打率.421を叩き出した牧原選手は、4月9日の日本ハム戦で3安打を記録するなど目立った成績を残した。さらに、勝負どころでのクラッチプレーを見せた彼は、4連勝へとチームを導く原動力となった。
パ・リーグで際立った投手部門のエースたち
力投でソフトバンクの打線を封じ込んだ西武の今井達也が投手部門のトップに輝いた。ロッテの西野勇士と、ソフトバンクのモイネロがそれぞれ2位と3位に名を連ねる。
1位 今井達也(西武)
4月12日の試合では、対ソフトバンクの先発東浜巨との白熱したマッチアップで見せ場を作り、満塁の場面をものともせずにピンチを抑えるなど要所での踏ん張りが光った。7回を投げて無失点で10奪三振を記録し、信頼のピッチングを魅せたが、勝ち星はつかなかった。
2位 西野勇士(ロッテ)
4月9日にはこのシーズン初勝利を飾った西野投手は、鋭いフォークを軸に相手打線を1安打のみに抑え込んだ。後半は得点圏で複数走者を背負うが、無失点で切り抜ける見事なピッチングで7イニングを強力に締めた。
3位 モイネロ(ソフトバンク)
先発マウンドに立ち、立ち上がりのピンチを抑え込むとその後は一切の危機を乗り切り、最終的に8回を投げて無失点7奪三振をマークした。彼の絶妙なコントロールで打線に安定感をもたらし、先発投手としての役割を見事に果たして初勝利に大きく貢献した。