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 2024/03/27 04:20

【高松宮記念】マッドクールの新時代の幕開け、将来性の塊「もっと逞しくなる」


中京競馬場で開幕したスプリントの頂点を決する高松宮記念、6番人気マッドクール(右)が坂井瑠星騎手と共に勝利を手にした

中京競馬場で開幕したスプリントの頂点を決する高松宮記念、6番人気マッドクール(右)が坂井瑠星騎手と共に勝利を手にした


 中京競馬場が舞台となった春のスプリント主役を決める第54回GI高松宮記念。3月24日(日)のレースで、坂井瑠星騎手が手綱を取る6番人気のマッドクール(牡5=栗東・池添厩舎、父ダークエンジェル)が頂点に輝いた。レース序盤で好位置を追走し、内側の道を利用して抜け出すと、2番人気のナムラクレア(牝5=栗東・長谷川厩舎)をわずかな差で抑え、GI初制覇を成し遂げた。難しいコンディションの中での勝利タイムは1分8秒9だった。


 この勝利により、マッドクールは12戦目で6勝目を挙げ(うち海外1戦0勝)、自身初の重賞勝利を飾るとともに、坂井騎手と池添学調教師にとっても高松宮記念の初優勝という快挙を成し遂げた。


 一方で、ナムラクレアから3馬身離された3位には香港遠征中の5番人気ビクターザウィナーがフィニッシュ。圧倒的1番人気だったルガル(牡4=栗東・杉山晴厩舎)は西村淳也騎手に導かれるも惜しくも10位に終わった。



この日の道中、理想的なレース展開で通過「全てが計画通りだった」


理想のポジションでレースを進めた坂井騎手、直線の瞬発力でもライバルを圧倒した

理想のポジションでレースを進めた坂井騎手、直線の瞬発力でもライバルを圧倒した


 不透明なスプリントレースに颯爽と現れた新星、マッドクール。芦毛の5歳馬が540kgの堂々たる体躯を活かし、直線で先頭に立った。ナムラクレアが迫るものの、1着の座をキープして重要なタイトルを獲得し、春のスプリントチャンピオンの栄冠を手にした。


「本当に強い走りを見せてくれました。この馬の力にはただただ敬意を表したいですね」


 賞典終了後の集まった取材勢に、主戦騎手の坂井騎手は喜びに満ちた笑顔を隠せなかった。スタートから対照的な動きを見せた他馬を尻目に、インの2番手をしっかりキャッチ。

「勝つためには先頭に立つ馬の直後を追いかけなければと考えていました。幸いなことに好スタートが切れたので、最良と思ぺられる展開でレースを進められました。事前のプランどおりの位置取りで、レースをコントロールできたと思います」



昨秋の惜敗を晴らす見事な勝利「結果が全てを物語る」


僅差の敗北を乗り越え昨秋のスプリンターズステークスで感じた悔しさを晴らした坂井騎手は、誇らしい笑顔で記者会見に応じた

僅差の敗北を乗り越え昨秋のスプリンターズステークスで感じた悔しさを晴らした坂井騎手は、誇らしい笑顔で記者会見に応じた


 ビクターザウィナーに気負わずに密着し、終始リズム良く進んだマッドクール。直線では他馬とは一線を画す道を選びながら、坂井騎手と共にそのままゴールにまっしぐらだった。


「リズミカルな進行を決められたおかげで、直線でも強く応えてくれました。ずっと前にいた馬たちを見て、これならあともちそうだと確信していました」


 騎手の予想を超えて、最後までトップの座を譲らない強さを示したマッドクール。国内外の舞台で何度かの挑戦の果てに到来したGIの栄冠は、坂井騎手にとって不名誉なスプリンターズステークスの再挑戦の機会を与え、その復讐に成功した瞬間だった。


「前回はハナ差での敗北で、このコンビが続いても不思議ではない状況でした。でも、再度騎手を頼むチャンスが与えられたので、それに応えるのみと心に決めていました。依頼を受けられたことに感謝し、今回の勝利でその恩返しをすることができたと感じています」



潜在能力大「完成形に至るには道は長い」


左から数えると、坂井騎手と池添調教師が期待を寄せるマッドクールとの更なる成長を確信している

左から数えると、坂井騎手と池添調教師が期待を寄せるマッドクールとの更なる成長を確信している


この国内1200mの芝GIレースで連続して上位に食い込むマッドクール。スプリント戦線におけるリーダーの不在が顕著だったが、マッドクールの出現が新たな篇を開くことを示唆している。開花が3歳1月と遅めで、5歳でありながらまだ12レースしか経験していないこの馬は、果てしない成長期を残しており、真の到達点はこれからだと、坂井瑠星騎手と池添学調教師は一致して強調する。


「初勝利から今に至るまで確実に進化してきましたが、さらに前進する余地があると実感しています」(坂井騎手)


「馬体は着実に充実してきましたが、必ずしも完成形とは言えません。次の成長フェーズへ進んでほしいですし、後ろ脚の柔軟性が生かされたり調教の幅が広がれば、強さを増すはずです」(池添調教師)


 中京の1400m芝で記念碑的な初勝利を挙げた当時3歳の5月、坂井騎手からは早くも「次は高松宮記念を!」と目標を示されていた。想いが実を結んだ今、愛馬と共にどこへ向かうのか、その未来が注目される。池添調教師が示す4月28日の香港チャンピオンズデーで開催されるGIチェアマンズスプリントプライズへの出走もあり、「オーナーとは話し合います」と積極的な姿勢だ。


 すでに秋のスプリンターズステークスの過去を春の中京で晴らしたマッドクール。今度は香港スプリントで経験した挫折を同じ地で雪辱する新章が期待される。



スターアイドル馬、メイケイエールが競走生活に幕


高松宮記念を最後の舞台としたメイケイエール、引退にあたり多くのファンがセレモニーで見守った

高松宮記念を最後の舞台としたメイケイエール、引退にあたり多くのファンがセレモニーで見守った


他方では、この度の高松宮記念で華やかなキャリアに幕を下ろすメイケイエールが最後の競技を展開し、引退祝賀会が催された。


 時に過剰なほど向上心の強い性格が災いして大きな敗北を喫することもあったが、人馬一体となった時のその速さとパワーは驚異的であったメイケイエール。その直球とカーブ、そして魅力的な性格と可愛らしい容姿がファンの心をつかみ、写真集を出版するほどに至った。


 最後のGI競争となった今回の高松宮記念で9位に終わった彼女について、池添騎手は「ゲートをきっちり出て、序盤はいい感じでした。4コーナーを回っている時もまだ余裕があったのですが・・・」と振り返る。しかし、雨で悪化したコースは明らかに不利になった。


「美しい走りをする馬なので、今回のような馬場は望んでいなかったわけです。晴天ならなおさらパフォーマンスを発揮したことでしょう。ここ3年、高松宮記念は悪天に見舞われましたからね」


 それでも最後まで力尽くしてくれたメイケイエールに対しては、騎手からの感謝の気持ちは大きい。「今回はきっちりと競馬をすることができたし、私としても満足しています。彼女がんばったと思います」と池添騎手は温かい言葉をかけた。


 国内外で20回の出走を重ねて7勝を挙げ、その7つの勝利の6つが重賞で飾られるという記録を残したメイケイエールは、今後北海道安平町のノーザンファームで繁殖牝馬となる予定だ。母親から受け継いだ速さと個性を持つ後継者が競技に復帰する日が待ち遠しい。