トライアル勝ち馬よりひまわり賞2着馬に注目!?佐賀・たんぽぽ賞データ分析
第28回たんぽぽ賞 (3歳、九州産限定、ダート1400m)
2月22日佐賀6レース 16時25分発走予定
2年半前、九州産馬のヨカヨカがJRA重賞を制覇し、話題となった。以降、九州産馬への注目度は上がり、今年はJBC当日に九州産限定の重賞(地方全国交流)も佐賀競馬場で開催予定となっている。そこで外せないのがたんぽぽ賞。九州産限定で、JRA1勝クラスとの交流レースだ。ここでは2014年~23年の過去10年のデータを元に分析を行う。
九州の意地を見せる!地元佐賀が近年は奮闘
JRA馬と地方馬が戦うダートグレード競走では基本的にJRA馬が圧倒的に有利。たんぽぽ賞でもJRA馬が栗東6勝、美浦2勝と優勢ではあるが、地方馬も2勝を挙げる。特に22年は佐賀移籍後、重賞を含む8連勝中だったタケノサイコウ(佐賀)が勝ったほか、重賞馬ネオシエル(佐賀)がハナ差2着など地元馬が存在感を示す。
所属別成績 【表1】
3連単1万円未満の堅い決着の傾向
勝ち馬はみな3番人気以内からと、1着においては上位人気馬に信頼が置けるレース。3連単の配当が1万円未満だったのは過去10年中7年と、例年堅い決着になりやすい。一方で6番人気以下からも2着1回、3着3回があり、20年は2番人気(川崎)→5番人気(佐賀)→9番人気の順で地方馬のワン・ツーとなり、3連単11万1250円という波乱だった。なお、1番人気は5着だったが、過去10年で1番人気が馬券圏外となったのはこの年だけだ。
単勝人気別成績 【表2】
逃げ・先行有利も、差し馬への割引不要
佐賀競馬場は1周1100mの小回りコース。脚質別では逃げ・先行馬が7勝を挙げる。基本的には前有利と考えていいが、佐賀同様小回りの園田競馬場や高知競馬場に比べると差しが届く傾向にあり、差し馬も3勝、2着5回、3着3回。
脚質別成績 【表3】
牝馬を狙うなら2番人気以内
牡馬7勝に対し、牝馬が3勝を挙げる。牝馬の勝利は19年エリーバラード(JRA)、20年トキノノゾミ(川崎)、21年イロエンピツ(JRA)でいずれも単勝2番人気以内に推されていた。
性別別成績 【表4】
ヨカヨカも育てた“九州産馬の谷潔厩舎”
現代のサラブレッド生産頭数は北海道が多くを占め、九州産馬はそれに比べると生産頭数が限られていることから、預託する調教師もある程度限られてくる。その中でも谷潔調教師(JRA)は毎年、九州産の有力馬を預かる傾向にあり、過去10年で当レースの3着内率は100%。当レースには出走しなかったが、九州産として16年ぶりにJRA重賞(平地)を制覇したヨカヨカも管理した。今年は3頭出しだ。
なお、下表は今年、出走馬がいる調教師のみを抽出した。
調教師別成績 【表5】
ひまわり賞2着馬に注目
当レースまでの臨戦課程を見ると、多くが九州産限定レースを使っている。その中でも2歳夏にJRA小倉競馬場で行われるひまわり賞と、佐賀競馬場でたんぽぽ賞トライアルレースとして行われるJRA交流レース2競走(ノカイドウ特別、ミヤマキリシマ特別)が主流。その中でもひまわり賞2着馬が好成績を挙げる。当レースは「JRA1勝クラス」という条件のため、ひまわり賞を勝つと基本的に当レースへの出走資格を失うのだが、勝利に最も近い2着だった馬がここでも力を発揮すると言えるだろう。一方、トライアルのJRA交流レースを勝った馬は4勝を挙げるが、勝率は高くなく、安易な信頼は禁物だ。
前哨戦別成績 【表6】
栗毛・黒鹿毛が不思議と好成績
最後におまけデータを。毛色別のデータを集めてみると、栗毛と黒鹿毛が各4勝を挙げていた。サラブレッドは鹿毛が最も多いのだが、母数では不利ながら高い勝率で多くの勝利や3着内を確保している。
毛色別成績 【表7】
データからの推奨馬は?
① ひまわり賞2着馬
② 1番人気
③ 牝馬で上位人気
④ 栗毛・黒鹿毛ならなお良し
※差し馬への大幅割引不要
注目は新馬戦(九州産限定)を勝ったアイタカ(JRA)。昨夏は小倉が1開催のみで、九州産限定戦は開幕週に新馬戦が2鞍、翌週に未勝利1鞍、さらに翌週にひまわり賞が行われ、九州産馬にとってはやや詰まったローテーションで活躍の場が限られた。そうした中、開幕日の新馬戦を勝ち、ひまわり賞でも2着だったのがアイタカ。管理する谷潔調教師は当レース3着内率100%の一方、20年以降は出走馬がなく、「たんぽぽ賞に管理馬を出走させたい」と近年は意気込んでいた。そうした中、入厩前から「良さそう」と期待を寄せていたのがこのアイタカ。①②③④すべてに当てはまりそうだ。
同じく谷厩舎が送り出すのはユメカナウケン(JRA)。こちらは小倉2週目の未勝利戦(九州産限定)で逃げ切り勝ちを収め、ひまわり賞でも3着と健闘。その後の1勝クラスでも1秒以内にまとめており、力上位だ。③に該当。
トライアルレースを勝ってここに駒を進めるのはコウユーカメサンヨ(JRA)。JRA交流ミヤマキリシマ特別が同馬の初勝利とあって、ここでの力関係がどうかだが、勝ち時計は上々だった。④に当てはまる。
近年、上位争いを繰り広げる地元・佐賀からは重賞・カペラ賞3着の実績のあるカシノルーカスか。これまで出走した重賞では4戦すべてで掲示板を確保しており、JRA小倉競馬場に遠征したひまわり賞では6着。④に当てはまる。
また、他地区からは2勝を挙げるエイシンチョンパ(兵庫)が地元の名手・山口勲騎手を背に参戦し、④に該当する。
第28回たんぽぽ賞 【出馬表】