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 2024/04/10 14:30

【桜花賞の輝き】「アパパネ、アーモンドアイ級の確信」 ステレンボッシュ、春の女王戴冠


桜花賞の頂点に輝いたステレンボッシュ、モレイラ騎手が見事な騎乗で2番人気を優勝へと導く

桜花賞の頂点に輝いたステレンボッシュ、モレイラ騎手が見事な騎乗で2番人気を優勝へと導く


第84回桜花賞が4月7日(日曜)、阪神競馬場の1600m芝コースで繰り広げられ、ジョアン・モレイラ騎手鞍上の2番人気ステレンボッシュ(牝3歳、美浦トレーニングセンター国枝栄厩舎、父エピファネイア)が見事な走りを見せ、頂点に立った。中団の位置から直線で鮮やかな脚を伸ばし、3歳牝馬三冠の栄冠を掴んだ。好条件での勝ちタイムは1分32秒2であった。


ステレンボッシュは今回の優勝でJRA通算5戦目で3勝目を飾り、重賞競走でも初の勝利となった。モレイラ騎手にとっては桜花賞初制覇となり、国枝栄調教師はアパパネ(2010年)、アーモンドアイ(2018年)に続くこのレースでの3度目の勝利を得た。


前年の2歳女王でオッズ頭のアスコリピチェーノ(牝3歳、美浦・黒岩厩舎、騎乗北村宏司)は3/4馬身差の2位に食い込み、また坂井瑠星騎手が騎乗する7番人気ライトバック(牝3歳、栗東・庄野厩舎)がクビ差で3位に入った。



レース中の至れり尽くせりな位置取りとペース配分


巧妙なモレイラ騎手のリードで幕を開ける逆転ドラマ

巧妙なモレイラ騎手のリードで幕を開ける逆転ドラマ


切れ味鋭い脚で戴冠の瞬間を飾る。一昨年末の阪神ジュベナイルフィリーズではわずかな差で2歳女王に及ばなかったステレンボッシュが、この度は無敗の女王アスコリピチェーノを対決の末、差し切って3歳の桜の冠を手にした。


「以前の阪神JFでは接戦でしたが、馬群を抜け出るだけの潜在力を秘めていました。今回はその力を発揮できればと考えていました」


国枝調教師が語る今回の逆転劇のカギは、レース中の操作だった。勝負の世界に身を置くモレイラ騎手がその期待に応えたことは確かだ。スタートは速度を欠くも、レースは中盤集団をキープ。レース序盤のポジショニングについて、騎手はこのように振り返る。


「出だしのスピードは理想的ではない一方、早めの判断が必要でした。馬群を進めるか、ペースダウンし壁を利用するか。結果、馬のリズムを最優先に考慮した結果、最適な位置取りでレースを進めることができました。」



短い時間で高速を持続させる能力に長けた足


束の間の隙を縫い抜け、先頭に立ったステレンボッシュ(12番)、迫る2歳女王アスコリピチェーノ(9番)を寄せ付けず

束の間の隙を縫い抜け、先頭に立ったステレンボッシュ(12番)、迫る2歳女王アスコリピチェーノ(9番)を寄せ付けず


中団群の中で、最大のライバルの2歳女王を左に見据えながらレースを進め、常に応戦準備は整っていた。


「いつスペースができて、どのタイミングで外に出るかが、次の課題でした」


ルメール騎手が騎乗した阪神JFでは狭い内枠が敗因となり、スペースを見つけられず苦戦。だが今回、直線入り口での選手同士の間にできた僅かな隙間を見つけ、ステレンボッシュが一気に進路を確保して突き進んだ。


「直線の入り口をまわった瞬間、スペースが開きました。馬は素晴らしい反応を示し、見事な加速を見せました。先頭でのレースは長かったですが、末尾までしっかり走り抜きました。非常に才能のある馬です。」


モレイラ騎手の素早い対応と逃げ脚により、あっという間に隙間を駆け抜け、他馬を置き去りにしたステレンボッシュ。如箭のごとく伸びるその走りは、迅速な判断と鋭い末脚が融合した見せ場となり、たとえ栄えある2歳女王であろうとも追随を許さなかった。ステレンボッシュの強みである速さについて、モレイラ騎手は以下のように語っている。


「この馬の素晴らしさは、瞬発力と速さを長く維持できる力にあります。これにより、末脚を長く伸ばし続けることができるのです。」



春の二冠に向け、国枝調教師の自信と血統の強み


次なる三冠馬の期待大、「アパパネ、アーモンドアイに肩を並べる」と国枝調教師が手応えを明かす

次なる三冠馬の期待大、「アパパネ、アーモンドアイに肩を並べる」と国枝調教師が手応えを明かす


ステレンボッシュが持つ切れ味鋭い末脚の持続力は、2400mにも及ぶ次戦のオークスにおいても頼もしい兆しであり、国枝調教師はそうした延長距離でさらなる可能性を感じている。アパパネ、アーモンドアイという三冠馬を生み出したことで知られる調教師は、同等の手軽をステレンボッシュに対しても感じ取っている。


「桜花賞を制したことで次のステージが見えてきました。アパパネやアーモンドアイと同じように、この馬にも大きな可能性を感じています。」


そして、春の二冠への展望は血統の面からも明るい。3代母・ウインドインハーヘアは、偉大なディープインパクトの母であり、母の父の母はオークス馬・エアグルーヴ。このように、日本競馬界を彩る有力な牝系を背景に持ち、父エピファネイアがジャパンカップを制覇(母シーザリオは05年のオークス馬)しているため、東京2400mでの一層の活躍が期待される血筋である。


事前の迷走するオッズからこの度の快勝により、2024年3歳牝馬クラシックのロードに関する疑問に対して答えが示されたことは確かである。ステレンボッシュにとっての桜花賞は、ただの勝利の瞬間ではなく、今後の二冠や三冠へと続く、重要な序幕であるかもしれない。



二冠目指して、モレイラ騎手が来日後の初週で連勝を飾る


来日直後から連勝街道を進むモレイラ騎手、彼の短期免許での成果に注目が集まる

来日直後から連勝街道を進むモレイラ騎手、彼の短期免許での成果に注目が集まる


モレイラ騎手は、阪神牝馬ステークスに続き、土日と続く桜花賞でも見事な騎乗を見せ、日本での初週から見事に重賞連勝を達成。このせつない技術にはただ感心するばかりだ。今季が日本での春クラシック初参戦となる短期免許期間であるモレイラ騎手は、気持ちを新たにしている。


「今日の桜も満開で綺麗でしたし、気候も絶好調で(笑)、競馬に集中できました。これからのクラシックレースへの期待も高まっています。一戦一戦を大切に勝利を積み重ねられるよう、力を尽くしますので応援していただければ幸いです」とのこと。


短期間での来日ながら、マジックマンとして知られるモレイラ騎手の勢いは止まるところを知らず、彼の手腕によって2024年春の日本競馬は、さらに盛り上がりを見せそうだ。