パ・リーグ首位打者頓宮裕真、8800万円で契約更改
パ・リーグ首位打者、8800万円で契約更改
オリックスの頓宮裕真選手がプロ野球パ・リーグでの首位打者タイトルを獲得し、推定で5300万円アップの8800万円で来シーズンの契約を更改しました。「1年間、試合に出続けられるように一生懸命やりたい」と頓宮選手は意気込みを語りました。
プロ5年目の右バッターで、長打力が特徴の頓宮選手は、今シーズン打撃フォームの変更やセンター方向への意識を強化したバッティング練習の成果で、初めての首位打者のタイトルを手に入れ、守備でもファーストとして初のベストナインに輝きました。
19日、大阪市の球団施設で行われた契約交渉で、頓宮選手はいずれも推定で5300万円アップの8800万円で来シーズンの契約を更改しました。契約更改の会見では、「全体的に評価されたと思う。最後はケガをしてしまったが、今シーズンはプロに入って初めて長く試合に出続けることができてよかった。詰まった当たりでもライト前のヒットになったことなどが、首位打者につながったと思う」と振り返りました。
来シーズンに向けては、「まずは1年間、試合に出場できるように一生懸命やりたい。バッティングではホームランにこだわって頑張っていきたい」と抱負を述べました。
そして
頓宮裕真は岡山県備前市出身のプロ野球選手、右投右打でオリックスに所属しています。大学時代から注目を集め、オリックス入れる前、亜細亜大学では、1年時の東都大学野球春季リーグ戦から正捕手に抜擢されると、打率.242ながら規定打席に到達。1年時の秋にはリーグ戦と第46回明治神宮野球大会で優勝を経験したものの、その後は打撃の調子が上がらず、2年時には正捕手の座を失った。3年時の春季リーグ戦で12試合に出場すると、打率.386、3本塁打、13打点という好成績で、捕手としてベストナインに初めて選出。4年時には、主将を務め、第42回日米大学野球選手権大会と第29回ハーレムベースボールウィークで、大学日本代表の4番打者を務めた。在学中には、東都大学野球の1部リーグ戦で通算14本塁打を記録した。
プロ入り後も着実な実績を重ね、今シーズンの活躍がその成果となりました。
オリックスは入れた2022年
2022年は捕手・一塁手・指名打者を兼任し、最多の81試合に出場。11本塁打を放ち、東北楽天ゴールデンイーグルス戦では8本塁打を放った。守備出場は捕手で34試合、シーズン終盤には一塁で38試合に出場。東京ヤクルトスワローズとの再戦となった日本シリーズ第3戦では4番を任された。11月27日には年俸3500万円で契約を更改。森友哉の加入が決定したものの、捕手で勝負することを宣言した。
2023年は捕手での出場が限定的となりましたが、中嶋聡監督が捕手を森・若月健矢・トレードで加入した石川亮の3人体制を基本とし、頓宮は捕手を使い切ってしまった時の緊急要員としたため、開幕後は6月までの時点で捕手での出場がなく、すべて一塁手または指名打者として出場し、6月には月間MVPを受賞した。オールスターゲームにも一塁手としてファン投票で選出された。9月22日までにシーズンの規定打席に達し、リーグトップの打率.307を記録したが、同年9月23日に左足薬指中足骨の疲労骨折を起こし、今シーズンの復帰は絶望的となるも、10月9日の段階で自身初のタイトルとなる首位打者を事実上確定させ、2位の近藤健介(ソフトバンク)と4厘差で、シーズン全日程終了をもって獲得した。
オールスターゲームにも一塁手として選出され、その実力を証明しました。打率.307で首位打者タイトルを獲得するなど、多岐にわたる才能を発揮しました。
頓宮裕真選手はこれまでに、2023年の首位打者1回、ベストナイン1回、月間MVP1回、2021年の月間最優秀バッテリー賞1回といった数々のタイトルと表彰を受けています。これからもその活躍が期待される一選手です。