投手で史上の2人目、3億ドル契約の獲得機会あるかも?
移籍市場において、山本由伸が大きな注目を集めています。米メディア「ジ・アスレチック」のジム・ボーデン記者によると、「興味を示しているチームの数」という観点から見ると、山本は最も人気を集めている選手だとされています。この人気は、来季の即戦力としてだけでなく、25歳という若さからくる中長期的な戦力としての期待にも大きく影響していると考えられています。ボーデン記者は争奪戦が激化する中で、山本が投手史上2人目となる3億ドルの契約を結ぶ可能性に言及しています。
圧倒的な実績の山本
日本球界での実績が圧倒的な山本について、移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は、若さを考慮してFA選手ランキングで、大谷翔平、コディ・ベリンジャーに次ぐ3位と高評価を与え、契約規模を9年2億2500万ドル(年平均2500万ドル)と予想しています。しかしながら、現在ではこの金額が交渉のスタートラインに過ぎない可能性があり、ボーデン記者は「3億ドル近い契約を得る可能性もあるだろう」と述べています。
過去にFA市場で3億ドル以上の契約を結んだ投手はアーロン・ジャッジ、ブライス・ハーパー、コリー・シーガー、ゲリット・コール、マニー・マチャド、トレイ・ターナーの6人です。大谷翔平が7人目となることはほぼ確実ですが、ボーデン記者は山本にもその可能性があるとしています。もし山本が総額3億ドルの契約を結ぶ場合、ポスティング制度のルールに従って支払われる移籍金は約70億円になる見込みです。山本の今後の契約交渉に注目が集まります。
また、今オフの移籍市場で最も注目されているのが、大谷翔平を除くと山本由伸です。全30球団の半数近くが関心を寄せ、ジャイアンツが有力な移籍先として浮上していると報じられています。
ジャイアンツを入り勢いが増えていた
「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者は、山本争奪戦において「ジャイアンツが勢いを増しつつある」と伝えており、そして、ジャイアンツが優勢であることを報じているのはモロシ記者だけではない。
地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」のスーザン・スラッサー記者は「ジャイアンツと山本についての話題がとても多い」とリポートしています。スラッサー記者によると、山本獲得を狙う他球団の関係者の中には「ジャイアンツが有利な立場にある」と考えている者もいるとのことです。
ヤンキースは、フアン・ソトを巡るパドレスとのトレード交渉が難航する中で、山本由伸を「ナンバーワンの補強ターゲット」と位置づけ、「獲得のためなら出来ることは何でもやる」という強い決意を示しています。
一方で、圧倒的な資金力を持つスティーブ・コーエン・オーナーを有するメッツが最有力候補として浮上しています。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のマイク・プーマ記者によれば、メッツは山本が渡米後に面会するチームの中に含まれているとの情報があります。同時に、ボストン・レッドソックスも山本争奪戦のファイナリストに含まれる可能性があると「ボストン・グローブ」のピート・エイブラハム記者が伝えています。