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 2024/03/22 06:12

健大高崎、夢の日本一へ 今度は甲子園で感慨深い涙を流す


センバツを戦う健大高崎、箱山遥人主将(左端)率いる優れた選手集団

センバツを戦う健大高崎、箱山遥人主将(左端)率いる優れた選手集団


連戦連勝の期待がかかる健大高崎は、2年連続でセンバツ出場を決め、7回目の出場に臨みます。昨年の悔しい敗退をバネに、今大会では躍進の兆しを見せています。過去最高成績は2012年におけるベスト4であり、待望の全国制覇を手中に収めることができるかが注目されます。



心意気溢れるプレイで勝利を切り開く


今年もホープが溢れる健大高崎の夏の遠征は、フェリーの中で始まりました。そこで新任主将としての重圧に耐えるキャッチャー箱山遥人は腹痛に見舞われ、不意の盲腸炎の診断を受け、海保の手により緊急搬送。しかし、その試難を乗り越え、チームに復帰しました。


その後、秋のリーグ戦での敗戦はチームに大きな印象を残しました。「キャプテンとしての責務を果たせずに始まった戦いが、シード権を失う結果につながった。その敗北はチームに緊張感をもたらし、泥臭く戦う決意を固めさせたんです」と箱山は振り返ります。「才能があるだけでは満足できない。力を出し切る気持ちが他校に圧倒するほど必要だ」と彼らは語り合いました。


影響を受けたのは、福島の名門、聖光学院でプレーした4歳上の兄直暖の経験と斎藤智也監督の戦略です。「兄との会話や文献を通じて、強いチームの要素を学んだんです」と箱山は述べています。



涙と共に高める闘志 - 「勝って泣けるチーム」への道


健大高崎の心の支柱として四番、キャッチャー、そして主将を努める箱山遥人の姿

健大高崎の心の支柱として四番、キャッチャー、そして主将を努める箱山遥人の姿




健大高崎は、県大会の団結力を縁として群馬大会に臨みました。続いての青森山田との練習試合においても、逆転に次ぐ逆転を重ねながらも、集団力を発揮して奪った1点の差が自信を深めました。


その自信は実り、群馬大会を制した後の関東大会では、痛快な逆転勝利を飾りました。「『勝って泣けるチームになろう』という合言葉を胸に、日頃から本気で取り組んできたのが実を結び、中央学院戦の勝利では、嬉し涙が溢れました。全てが実を結んでいると確信を持てた瞬間です」と箱山は充実感を表しました。


チームメイトからの厚い信頼を得ている箱山は、プレーのみならず、そのリーダーシップでもチームを牽引しています。共に成長を遂げた森山竜之輔とともに、チームは兄弟のような絆で結ばれており、「一緒に涙を流して、共に勝利を分かち合う仲間として戦い抜くことに深い誇りを感じています」と彼は未来への期待を込めて語ります。


チームの核心となる指揮を執る箱山遥人キャッチャーがリードするのは、能力を開花させてきた左投げの佐藤龍月と右投げの石垣元気の新2年生ペアです。彼らは早くも将来の星として2025年のドラフト候補に名を連ねています。



箱山主導の若きエースたち、甲子園のマウンドに挑む



力強いコンビネーションを見せるWエース、佐藤龍月(右)と石垣元気(左)




チームの核心となる指揮を執る箱山遥人キャッチャーがリードするのは、能力を開花させてきた左投げの佐藤龍月と右投げの石垣元気の新2年生ペアです。彼らは早くも将来の星として2025年のドラフト候補に名を連ねています。



佐藤は東京城南ボーイズ在籍時、WBSC U-15ワールドカップで日本代表に選出された経歴を持ちます。「兄と共に甲子園で戦いたい」という願いを胸に、健大高崎への入学を決めました。常に140キロ台のストレートと大きな曲がりのあるスライダーを前面に出し、秋の公式戦では防御率0.82、33イニングで3自責点という印象的な成績を収めた。



一方の石垣は北海道登別市の出身で、中学時代の冬に久米島での大会で健大高崎の青栁博文監督からスカウトされた経路を持ちます。最速148キロのストレートを有し、センバツではさらなるスピードアップを目指すと語ります。



去る2月には、投手陣が鳥取のワールドウィングで合宿を実施し、初動負荷理論で名を馳せる小山裕史氏のもと、精度を求めた投球練習に励んだ。佐藤はカットボール、石垣は垂直に割れるカーブの技を学び、幅広い球種を駆使する力を身につけている。



この2人は常に共にいることで知られ、トレーニング、ブルペンでのキャッチボール、寮での食事と、連携を深めています。「ライバルでありつつ、仲間である」と彼らは言葉にしますが、他方から見た相手の存在とはどのようなものか。



「過去、自分よりストレートが速いピッチャーに出会ったことがありませんでした。だから、彼は素晴らしい存在です。直球の力強さやスピードには見習う点が多いですね。変化球の精度と揺れに対する自信はあります。通常は面白いキャラで、親しみやすく、野球になると本気の表情に。」と佐藤は語ります。



石垣は言います。「学校に入ってすぐに彼の高い完成度に驚きました。あれが中学生だったのかと驚嘆します。彼のスライダーは本当に素晴らしく、投げ方を教わっていますが、自分ではまだ投げることができません。平時の龍月はふざけるキャラ、決して真面目なタイプではありませんね(笑)。」


昨シーズンから春季にかけて、エースの重責を担う背番号1は佐藤龍月が背負っています。「エース」としてのプライドを問われると、「絶対に守り抜きたい番号。隣で見ていますし、負けたくない」と佐藤は熱く語ります。



石垣元気も「本当は1番をつけてみたい気持ちもありますが、10番であれば10番の重要性を理解し、その役割に忠実でありたいです。もしエースが躓いた時には、その穴を埋められる投手でありたい」と、彼なりの責任感を示します。



「龍月」という名前に込められた意味は、まるで登って行く龍のように人生で昇り詰めて欲しいという願いから来ているそうです。2024年は辰年。佐藤は「両親がつけてくれた名前に恥じない成績を残して、甲子園での快進撃を見せたい」と初出場を楽しみにしています。



8月16日に生まれ、予定日より2週間遅れてこの世に誕生した石垣は、「元気に成長して」という親の期待を込めた名前を持ち、その名の通り活発に育ちました。彼は「150キロの速球と日本一」という2つの明確な目標を掲げ、甲子園の舞台での活躍を誓います。




団結して次のステージへ


青栁博文監督が重要視するキーマン田中陽翔。力強い打撃と守備でチームを支える一番、二番の出塁が勝利のカギとなる


青栁博文監督が重要視するキーマン田中陽翔。力強い打撃と守備でチームを支える一番、二番の出塁が勝利のカギとなる


下級生起点の強靱な打線を持つチームでは、四番打者箱山遥人の後には、頼もしいバットを持つ森山竜之輔が控えます。前春のセンバツでは、彼はベンチで背番号17を着ており、試合をネクストサークルから眺めながら敗北を体験しました。



「昨年は自信がなかった。打席で思ったのは『打てなければどうしよう』の一点でした。でも、この一年で自己最高にバットを振り込んだという自信が今はあります。チャンスを迎えることが多いので、そこでの結果を残したい」と力強く語ります。



青栁博文監督は、特に1番2番の塁上への出塁をチーム戦略の要と捉え、「斎藤銀乃助、田中陽翔をキーマンとして挙げており、両者ともチームの推進力となる存在です」と言います。田中は1年秋にレギュラーの座を掴み、大会後の手術で痛めていた右ヒザを治療しました。



「自代での活躍を願っていたから、ケガを治すことだけに専念しました。一昨年の関東大会は準決勝で守備のミスが敗因でした。箱山だけでなく、箱山を支える存在である自分たちが先頭に立ってチームを引っ張ることが大切です。日本一のタイトル獲得が目標。ただ勝つだけでなく、ずっと勝ち続ける強さを持つチームを目指しています」と田中は決意を新たにしています。



青栁監督はそれぞれの選手たちの成熟した姿を評価し、「中学時代の経歴を持ちながら、西毛リーグの敗戦を経験したことで、彼らはより泥臭く、一層まじめに、そして熱意をもってプレーするようになった」と語ります。「今年のセンバツでは、昨年敗退した初戦を乗り越え、一つひとつの山を順に超えていくのが目標です」と、勝利に向けた覚悟を示しています。



全国制覇という夢に向け、彼らは十分な準備を整えています。この崇高な目標を目指して、健大高崎は甲子園での嬉し涙を流す準備ができています。