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 2024/03/27 11:30

岡本和真のプロ10年目の抱負 「前を向いて、チームに貢献する」


新シーズンを迎えるにあたり、巨人の岡本和真が自己の成熟を実感しつつ、節目となるプロ10年目に意気込む

新シーズンを迎えるにあたり、巨人の岡本和真が自己の成熟を実感しつつ、節目となるプロ10年目に意気込む


巨人の核心、岡本和真は今季、「ビッグベイビー」から「若大将」へと成長の軌跡をたどる中、プロ10年目という節目を迎えている。「第89代4番打者」と「第20代キャプテン」の重責を担い、歴史に名を残す「3割30本塁打100打点」を22歳の若さで達成した彼が、今季は「野球一本 DAZN BASEBALL」のアンバサダーも務める。27歳の岡本に、この新たなスタートと今季にかける期待を問うた。



「伸ばすことができたら…」


春季キャンプや自主トレ、どんな心持ちで取り組みましたか?


 たゆまぬトレーニングを通して、体を強化し怪我のない状態を維持することを最優先に考えています。今年は昨年と比べ、より活動的な感覚があるような気がしています。



昨年はWBCに挑みましたが、その経験を今年にどう活かしていますか?


 オフシーズンに余裕があったので、根本的なトレーニングができていますね。(WBCを通して)一流選手たちの日常を間近で見ることはできず、彼らとの時間から「こういうトレーニングをしているんだ」と気づかされました。それは自分にとって大きな学びとなっています。



昨季は打率.278、41本塁打、93打点を残しました。これらの数字をどう見ていますか?


 まだ伸ばせる余地があります。個人的にも、チームとしてももっとできたという思いはあります。それが、「今年、もっと頑張ろう」というモチベーションにつながっています。



キャリアハイとなった41本塁打やOPSリーグトップの.958は、成長を実感する指標となりましたか?

 通常のシーズンとは違い、ホームランやヒットが出て良かったのですが、もっと打てたと思います。特にOPSは終盤に低下し、ホームランも打点も停滞しました。やはり打点にこだわりたいですし、4番打者として自覚を持って活躍したいです。



指揮官交代の中でキャプテンとしての貢献


昨季に続き、新しい監督の下でも続投するキャプテンとしての岡本和真

昨季に続き、新しい監督の下でも続投するキャプテンとしての岡本和真


昨年キャプテンに就任しましたが、ユニフォームに「C」マークを付けることにすっかり慣れましたか?


 はい、もはや違和感はありません。昨季中盤からはすっかり忘れるくらいですが、今季はさらにしっかり務めなければと感じています。



キャプテンとして、今年挑戦したいことはありますか?


 唯一の願いは、チームを勝利に導くことです。昨年の悔しさを糧にし、キャプテンでありながら4番としてもチームを支えなければと強く思います。最近2年は思惑通りの打点を稼げていませんが、ランナーをしっかり返すバッティングを心掛けたいです。



そして今オフの大きな変化が監督交代です。改めて原辰徳監督から学んだことは?


 ドラフトで自分を選んでもらって巨人に入団できましたし、いろいろと近くで勝負勘であったり、厳しさであったり、勝つことの喜びであったり、いろんな部分を見さしてもらったなって思います。自分自身、すごく成長できたと思いますし、その経験を生かして、今度は阿部(慎之助監督)さんを勝たせたいなと思っています。



阿部監督から言われていること、阿部監督になって変わったと感じる部分などはありますか?


 チームを勝たせられるように頑張ろうっていう話を何度もしてもらっているので、本当に僕も今年1年、全力で、チームのためにやりたいと思っています。選手もそうですけど、コーチの方もフレッシュな顔触れになって、チーム全体として若く、元気に、常に明るく前向きにできているんじゃないかなと思っています。



「チャーシューメーン」よりも…


新たに『野球一本 DAZN BASEBALL』のアンバサダーに就任した岡本は“野球一本”を貫く⁉️

新たに『野球一本 DAZN BASEBALL』のアンバサダーに就任した岡本は“野球一本”を貫く⁉️


「4番」「キャプテン」に続いて今回、『野球一本 DAZN BASEBALL』のアンバサダーに就任することになり、ました。巨人では原辰徳前監督、坂本勇人選手に続いての就任となりますが、この話を聞いた時、最初にどう思われましたか?


 いやまぁ、2年ぐらい遅いなって(笑)。それは冗談ですけど、本当にいつかはDAZNアンバサダーにしてもらいたいなって思っていたので、すごく嬉しいです。



普段、『DAZN』は観ますか?


 観ますよ。去年、僕がシーズン中に僕1回、風邪で休んだ時も『DAZN』で試合を観た記憶がありますね。いろんな試合を観ることができるのでお世話になっています。それとジャイアンツのドキュメンタリーをやっているので、それを自分が出ているところ以外は、観ました(苦笑)。僕、元々、ドキュメンタリーが好きなんですよ。ジャイアンツの番組も何年前からやっていると思うんですけど、すごい綺麗な映像で、格好良く作ってくれているので僕も観ちゃいますね。



『DAZN』では野球以外にもいろんなスポーツを視聴できますが、野球以外のスポーツを観ることは?


 う〜ん、僕、あんまり他のスポーツは観ないんですよね…。野球ばっかりです。なので、そこは“野球一本”です、はい。



学生時代の体育の授業なども含めて、野球以外で得意なスポーツはありますか?


 小学生の頃にみんなで遊ぶってなるとサッカーだったので、自分も混ざってやっていました。リフティングも頑張ってやっていましたね。(何回ぐらい?)30回とか…、50回ぐらいはできたかな。でも、ぜんぜん人様に見せられるレベルじゃないですよ(笑)。周りのサッカーやっている子らは、100回とか普通にやってたので、僕はぜんぜんでした。やっぱり野球でしたね。



では、今も昔も“野球一本”ということで。今回の『DAZN』の「野球一本」のキャッチフレーズについての感想は?


 実際に僕が“野球一本”でずっとやって来たので、いいキャッチフレーズだなと思いますし、さっきいろんな撮影をした時も思いましたけど、いいバッティングの“間”が取れそうなキャッチフレーズだな、と。「チャーシューメーン」よりも「やきゅう〜、いっぽん!」の方がいいと思う。これを12球団の選手に勧めていきたい(笑)



銀座パレードを味わうために


智弁学園高校からドラフト1位で2015年に入団した岡本は、リーグ優勝に2度貢献するも日本一は未経験だ

智弁学園高校からドラフト1位で2015年に入団した岡本は、リーグ優勝に2度貢献するも日本一は未経験だ


今年も『DAZN』、そして球場で、多くの人が試合を観て、応援してくれると思います。ファンの方々にメッセージをお願いします。


 はい。ジャイアンツのファンの方は勝つ喜びというものをたくさん経験している方が多いと思うんですけど、この3年間は優勝できず、この2年間はBクラスになって、すごく悔しい想いをさせてしまった。その悔しさを晴らせるように頑張りたい。



その中で、岡本選手自身のどのような部分、プレーを見せたいですか?


 僕自身、ポジションがサードからファーストに変わって、これまで以上に周りを見ながら声をかけてプレーしているので、その部分だったり。でも、やっぱりバッティングが自分の長所なので、ホームランを打って、打点を挙げるシーンを見てもらいたいですね。



チームとしての目標は「優勝」になります。


 はい。今年こそ優勝したい。(巨人の日本一は2012年が最後で)僕自身、日本一になったことがないので、日本一になりたい。OBの方々から「銀座パレードめちゃくちゃいい」って聞きますし、それを言われるだけじゃなくて、僕らもやれるように頑張りたいです。