2024/04/29 22:01
【名古屋競馬】騎手・宮下瞳、黄綬褒章を受賞 2024年4月28日
名古屋競馬に所属する騎手、宮下瞳は、令和6年春の褒章において、黄綬褒章を受賞する栄誉に輝きました。
彼女は1995年(平成7年)に騎手としてデビューし、女性騎手としての先駆者であり続け、女性騎手の通算勝利数を更新し続けていました。2011年(平成23年)8月には出産を期に一度は騎手を引退し、騎手免許を返納して育児に専念する道を選択しました。しかし、4歳になった息子からの支持を背に、再び騎手になるという夢を抱き、家庭と育児を両立しながらトレーニングや学業の勉強を続け、競走馬の世話をする馬丁としても働きました。彼女のこれらの努力が実り、試験に合格して騎手免許を再取得し、2016年(平成28年)8月に騎手として現役復帰を果たし、それ以降も勝利を重ねて、2021年(令和3年)11月には地方競馬通算1,000勝を達成しました。
宮下騎手は、馬の能力と競馬の魅力を向上させ、競馬業界の発展と畜産振興に貢献しただけでなく、出産と育児による一時的な引退から復帰し、活躍を続けることは国内で初の事例となります。そして、今もなお通算勝利数の日本記録を更新し続けています。
黄綬褒章は、農業や商業、工業などの分野で励み、技術や業績で模範となるべき人物に与えられる栄誉であり、宮下瞳騎手がこの度受賞したことは、中央競馬や地方競馬を含め、女性騎手としては初の快挙です。