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 2024/04/11 14:30

<注目レースのディープダイブ>大井競馬場で開催される東京スプリント


今週の水曜日、4月10日に大井競馬場の照明の下、「第35回東京スプリント(JpnIII)」が繰り広げられます。秋季に位置する東京盃(JpnII)と並び称されるこの1200メートルのダート戦では、スピードを武器に一線を画す名馬たちが全国から集結します。過去5年間において、TCKに属する馬たちは3回も3着圏内に食い込む好成績を収めています。


ここでは東京スプリントにおける過去10年のデータをもとに、レースの特徴を読み解いていきます。


<レースの概要>

「第35回東京スプリント(JpnIII)」

開催日:2024年4月10日(水)、20:10スタート

レース距離:1200メートル


前回大会の覇者:リュウノユキナ号

前回大会の覇者:リュウノユキナ号



■上位に支持される馬の安定した成績


【単勝オッズ別成績】(過去10年)

【単勝オッズ別成績】(過去10年)


過去10年間の単勝オッズ別データを眺めると、「1番人気」の馬が[5-1-2-2]と3着内80.0%の高い安定性を保持している一方、2〜4番人気の馬は[4-8-4-14]と53.3%の確率で3着圏内に来ています。さらに、5〜10番人気の馬は[1-1-4-54]で10.0%、11番人気以下は[0-0-0-39]となっており、3着内率は0%に留まっています。総じて、人気馬に対する信頼度が高いレースであることが伺える。



■「地方競馬」所属馬の意外な健闘


【所属軸別成績】(過去10年)

【所属軸別成績】(過去10年)


所属軸別で見たデータでは、「地方」の所属馬が[1-3-4-82]と8.9%であるのに対し、「JRA」所属馬は[9-7-6-27]で44.9%を記録している。とは言え、「地方」所属馬が3着内を占める例も全体の約3分の1に上がるので、これは見逃せないポイントだ。



■前走の走った距離から読み解く


【前回出走距離別成績】(過去10年)

【前回出走距離別成績】(過去10年)


前走の出走距離に注目すると、1000メートル以下を走った馬は[0-0-1-12]と7.7%、1000メートルを超え1500メートル未満が[8-8-8-74]で24.5%、1500メートル以上は[2-2-1-23]で17.9%の成績となっている。さらに、第28回以降の7年間に限定すると、1000メートル以下が[0-0-1-11]で8.3%、1000メートルを超え1500メートル未満が[7-6-6-50]で27.5%、1500メートル以上が[0-1-0-12]で7.7%となっており、「1200メートル」「1400メートル」のレース出走経験を重視すべき傾向が見られる。



■少数フィールドを抜け出た馬のパフォーマンス


【前走の参加頭数別成績】(過去10年)

【前走の参加頭数別成績】(過去10年)


前走の参加頭数別での成績は、11頭以下だと[2-0-0-30]で3着内率は6.3%に留まり、12頭以上だと[8-10-10-79]で26.2%と、前走が多頭数だった馬の方が好成績を残している。つまり、少数フィールドを経験した馬に対しては懐疑的な見方が求められる。



■近年では体格の大きな馬が優位に


【前走の馬体重別成績】(過去10年)※「−」は前走が海外の馬

【前走の馬体重別成績】(過去10年)※「−」は前走が海外の馬


馬体重に関する成績では、500kg未満の馬が[3-1-7-55]で16.7%、500kg以上が[6-9-3-54]で25.0%、記録のない馬が[1-0-0-0]で3着内率は100.0%を誇っている。また、過去4年間に限定すると、500kg未満が[1-0-1-19]で9.5%、500kg以上が[2-4-3-21]で30.0%となっており、大型馬が好成績を収める傾向が強まっている。



■前年のJBCスプリントでの好走が信頼の指標


【前年のJBCスプリントの成績】(過去10年)

【前年のJBCスプリントの成績】(過去10年)


前年のJBCスプリントで上位に入った馬の成績を振り返ると、5着以内が[3-4-5-10]で3着内率が54.5%、6着以下が[0-0-0-16]で3着内率は0.0%、出走していない馬が[7-6-5-83]で17.8%である。このデータからも、昨年のJBCスプリントでの活躍が今年の東京スプリントにもポジティブな影響を与えそうなことが伺える。