<重賞レース分析>フジノウェーブ記念は、馬齢や前走の着順がポイント!
2月28日(水)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第15回フジノウェーブ記念(SIII)が実施される。
前身となる東京スプリング盃をレース創設から4連覇したTCKのレジェンドホース「フジノウェーブ」の功績をたたえ、2014年にレース名を改称した。翌月の交流競走・東京スプリントに向け、短距離路線を歩む有力馬たちが数多く出走する。
ここではフジノウェーブ記念10年の結果から、レースの傾向を分析する。
<レース情報>
第15回 フジノウェーブ記念(SIII)
2024年2月28日(水)16:35発走
距離:1,400m
第14回優勝馬:ギャルダル号 【東京シティ競馬】
■3着以内となった馬の大半は8番人気以内
【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】
単勝人気順別成績を見ると、3番人気以内の馬は[6-5-4-15](3着内率50.0%)、4~8番人気の馬は[4-4-5-37](3着内率26.0%)、9~12番人気の馬は[0-1-1-38](3着内率5.0%)、13番人気以下の馬は[0-0-0-32](3着内率0.0%)となっている。一定の支持が集まっている馬は、相応に高く評価するべきだろう。
■3着内率が高いのは「船橋」「川崎」所属馬
[所属別成績](過去10年) 【東京シティ競馬】
所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[0-0-2-15](3着内率11.8%)、「船橋」の馬は[3-3-2-23](3着内率25.8%)、「大井」の馬は[6-6-6-78](3着内率18.8%)、「川崎」の馬は[1-1-0-6](3着内率25.0%)となっている。
なお、第9回(平成30年)以降の過去6年に限ると、「浦和」の馬は[0-0-1-7](3着内率12.5%)、「船橋」の馬は[2-1-1-10](3着内率28.6%)、「大井」の馬は[3-4-4-54](3着内率16.9%)、「川崎」の馬は[1-1-0-2](3着内率50.0%)である。3着内率が比較的優秀な「船橋」所属馬や「川崎」所属馬は、ひと通りマークしておくべきかもしれない。
■負担重量に注目
【負担重量別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】
負担重量別成績を見ると、57.0kg未満の馬は[0-1-0-22](3着内率4.3%)、「57.0kg」の馬は[4-6-5-69](3着内率17.9%)、57.0kg超の馬は[6-3-5-31](3着内率31.1%)となっている。在籍しているクラスや過去の成績に応じた負担重量を課される別定競走だが、57.0kg超の馬は素直に信頼して良さそうだ。
■大敗直後の馬は割り引きが必要
【前走の着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】
前走の着順別成績を見ると、5着以内の馬は[7-8-8-52](3着内率30.7%)、6~12着の馬は[3-2-2-51](3着内率12.1%)、13着以下の馬は[0-0-0-17](3着内率0.0%)、「失格」の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)、「中止」の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)となっている。大敗を喫した直後の馬は、上位に食い込む可能性が低いと見るべきだろう。
■近年は脚質も重要なポイント
【前走の最終コーナー通過順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】
前走の最終コーナー通過順別成績を見ると、6番手以内の馬は[7-8-6-60](3着内率25.9%)、7~12番手の馬は[3-2-4-43](3着内率17.3%)、13番手以下の馬は[0-0-0-18](3着内率0.0%)、「中止」の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)となっている。
なお、第12回(令和3年)以降の過去3年に限ると、6番手以内の馬は[2-3-3-15](3着内率34.8%)、7番手以下の馬は[1-0-0-19](3着内率5.0%)、「中止」の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)である。近年の傾向を重視するならば、前走で先行していなかった馬は疑ってかかりたい。
■“ウインタースプリント組”の扱いに注意
【“同年のウインタースプリント”における着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】
“同年のウインタースプリント(令和3年は「ウィンタースプリント」の名称で実施)”における着順別成績を見ると、5着以内の馬は[0-4-4-18](3着内率30.8%)、6着以下の馬は[0-0-0-29](3着内率0.0%)、「中止」の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)、「不出走」の馬は[10-6-6-74](3着内率22.9%)となっている。同競走に出走したものの5着以内となれなかった馬は、評価を下げた方が良さそうだ。
TCKホームページではより詳しいデータや過去全年の傾向も公開している。