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 2024/04/09 23:15

ドバイワールドカップデーの輝煌と展望


圧倒的な走りでドバイワールドカップの頂点に立つローレルリバー

圧倒的な走りでドバイワールドカップの頂点に立つローレルリバー


 この地で再び、世界の競馬ファンを魅了した瞬間。3月30日、ドバイメイダン競馬場のダートと芝のコースは、2024年のドバイワールドカップデーに参加する日本馬たちの活躍の舞台となった。


 予定されていたUAEダービー(G2)へのサトノフェニックスの出走は回避になったものの、なんと22頭もの日本馬がこの日のレースのために集結。その中でUAEダービーの栄冠を手にしたのは、見事な態勢を見せたフォーエバーヤング(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)で、彼の勝利によりケンタッキーダービー(G1)挑戦への道が拓かれた。


 一つ残念ながら、日本馬が優勝という結果はこのレースのみであった。それでも、各G1レースで躍動する日本馬たちが明らかにし、アベレージとしての日本馬の能力の高さを示す光景となった。


無敗のままUAEダービーを勝ち取るフォーエバーヤングの圧巻のパフォーマンス

無敗のままUAEダービーを勝ち取るフォーエバーヤングの圧巻のパフォーマンス


 ドバイワールドカップ(G1、ダート2000メートル)において、逃げるローレルリバーが最後までリードを拡大。ドバイワールドカップでよく見られる、逃げ馬が有利な展開を演出した。


 そんな中、前年の王者ウシュバテソーロ(牡7歳、美浦・高木登厩舎)は後方から健闘し、前走のサウジC(G1)で惜しくも敗れたセニョールバスカドールを今回は見事に差し切った。しかし、終始逃げ馬有利の展開で、突き放したローレルリバーには及ばず2着に留まった。高木調教師は「見事な追い込みを見せてくれたが、逃げ馬が落ちなかった」とコメントを残し、秋にはBCクラシック(G1)で再度の挑戦を目指すことを明らかにした。


 このレースでのセニョールバスカドールの3着を皮切りに、ウィルソンテソーロ(牡5歳、美浦・小手川準厩舎)、ドゥラエレーデ(牡4歳、栗東・池添学厩舎)、デルマソトガケ(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎)の順で4、5、6着と続いた。


 勝者ローレルリバーの優勝タイムは2分2秒31で、T.オシェア騎手の見事な騎乗とB.シーマー調教師の練熟した調教が光った。2位を走るウシュバテソーロに対しての8馬身半の大差は、勝利の余韻をさらに色濃くした。


ドバイシーマクラシックでトップに立つレベルスロマンスの壮麗な躍動

ドバイシーマクラシックでトップに立つレベルスロマンスの壮麗な躍動


 芝2410メートルの戦いであるドバイシーマクラシック(G1)はこの日のクライマックス。昨年ジャパンカップ(G1)でイクイノックスに肉薄したリバティアイランド(牝4歳、栗東・中内田充正厩舎)、ジャスティンパレス(牡5歳、栗東・杉山晴紀厩舎)、シャフリヤール(牡6歳、栗東・藤原英昭厩舎)、スターズオンアース(牝5歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)といった日本からの4頭が出走し、イギリスとアメリカで輝かしい勝利を挙げたオーギュストロダンとの競演が注目された。


 しかし、レースは予想外の展開を迎え、緊張感あふれるスローペースで進行。後方で脚をためていたリバティアイランドとオーギュストロダンは、動き出すことなく、結果として4コーナーで先行馬が有利な展開へ。2着に健闘したシャフリヤールのC.デムーロ騎手は「勝ち馬と同時に動くも、モタれてしまいました」と述べ、最終的に3着に甘んじたリバティアイランドに関して、中内田調教師は「今一つ切れを欠いた」として、少し落胆した様子を見せた。


 また、ジャスティンパレスは4着、怪我が原因でL.デットーリ騎手に乗り替わりとなったスターズオンアースは8着という結果に終わり、それぞれの進路に関する期待と憶測が交錯している。


ドバイターフにおいて、僅差でナミュールを競り落とし勝利を収めたファクトゥールシュヴァルの見事な腕前

ドバイターフにおいて、僅差でナミュールを競り落とし勝利を収めたファクトゥールシュヴァルの見事な腕前


 芝の速い決戦、ドバイターフ(G1、芝1800メートル)では、前年の日本ダービー覇者であり、有馬記念(G1)も制していたドウデュース(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)をはじめ、ダノンベルーガ(牡5歳、美浦・堀宣行厩舎)、ナミュール(牝5歳、栗東・高野友和厩舎)、マテンロウスカイ(せん5歳、栗東・松永幹夫厩舎)といった豪華な顔ぶれが揃い踏みした。


 序盤を横山典弘騎手が取り仕切るマテンロウスカイのペースでレースは展開。だが最終局面では戦況は一新され、追い込みに出たフランスのファクトゥールシュヴァルが力強いスパートで1位に躍り出る。緊迫したタイム1分45秒91でフィニッシュしたが、ナミュールも雄弁な追い上げを見せ、わずかな差で2位に甘んじた。


 対して多くが注目していたドウデュースはスタートを出遅れ、最後までポジションを上げきれず、5位に留まる苦戦を強いられた。武豊騎手は力なく「非常に残念」と述べた上で、「望んだ競馬ができず、力を出し切ることができなかった」と続けた。


 ダノンベルーガは堅実に3位を確保し、マテンロウスカイは15位で終えた。さらに、直線で不運にも負傷したキャットニップに騎乗していたC.ルメール騎手は落馬事故を起こし、重傷を負ってしまった。そのほか、ドバイシーマクラシックに出走したスターズオンアースとドバイワールドカップで出走したデルマソトガケはL.デットーリ騎手とO.マーフィー騎手への乗り替わりが発表された。


圧倒的な結果でドバイゴールデンシャヒーンに勝利をもたらしたタズの快走

圧倒的な結果でドバイゴールデンシャヒーンに勝利をもたらしたタズの快走


 短距離の祭典、ドバイゴールデンシャヒーン(G1、ダート1200メートル)には、地方競馬の代表としてイグナイター(牡6歳、新子雅司厩舎)や、ケイアイドリー(牡7歳、栗東・村山明厩舎)、ドンフランキー(牡5歳、栗東・斉藤崇史厩舎)、リメイク(牡5歳、栗東・新谷功一厩舎)がエントリーしました。一行を引っ張ったのはスピード溢れるドンフランキーで、アメリカ勢を寄せ付けずレースをリードした。


 しかし、直線に向かうと展開は一転。内側からタズが驚異的なスプリントを見せ、磐石の逃げを見せたドンフランキーをパス。1分10秒19のタイムでゴールし、他馬との間に6馬身半もの大差をつけ、断然の勝利を決めた。ドンフランキーは見事な2位を守り、リメイクとイグナイターが4位と5位、ケイアイドリーは9位でレースを終えた。