『スタッツで見るBリーグ』チームの得点に最も貢献できる、最強の新外国籍選手は誰だ?
大坂の新助っ人が得点期待値ランキング1位に
Bリーグのチーム編成において、重視されるポイントはどこだろうか。代表選手の加入?新ヘッドコーチの招聘?これらも当然重要ではあるが、やはり現在のBリーグでは外国籍選手の獲得がチームの命運を大きく左右していると言っても過言ではないだろう。それは、昨季の平均得点ランキング上位30名中29名が外国籍選手であったことからも明らかだ。
今季新たにB1でプレーする外国籍選手(アジア枠を除く)は26名。アメリカや欧州各国でプレーしてきた彼らが、今季Bリーグでどのようなプレーを見せてくれるのか、2つのスタッツを利用して、予想してみよう。
※昨季所属していたチームの方針やその選手の特性によるため、あくまで参考数値
※昨季プレーできていないジェイク・レイマンについては、2021-22シーズンに所属したティンバーウルブズでのスタッツを参考
平均得点ランキング平均得点ランキング
クラブ | 選手 | 出場試合 | 平均出場時間 | 平均得点 |
---|---|---|---|---|
名古屋D | ロバート・フランクス | 42 | 30.5 | 17.6 |
長崎 | ジャレル・ブラントリー | 39 | 28.7 | 15.7 |
長崎 | ニック・パーキンズ | 37 | 25.8 | 14.6 |
A東京 | レオナルド・メインデル | 51 | 24.7 | 14.5 |
北海道 | ダラル・ウィリスジュニア | 32 | 25.8 | 13.8 |
千葉J | ジャスティン・マッツ | 33 | 33.2 | 13.3 |
三河 | ザック・オーガスト | 47 | 24.4 | 12.5 |
佐賀 | ヨーリ・チャイルズ | 48 | 25.0 | 12.4 |
大阪 | アンジェロ・カロイアロ | 44 | 28.6 | 12.2 |
秋田 | ジェフリー・クロケット | 59 | 25.5 | 12.2 |
千葉J | ディー・ジェイ・ステフェンズ | 49 | 24.6 | 12.1 |
名古屋 | ティム・ソアレス | 63 | 23.8 | 11.7 |
SR渋谷 | アンソニー・クレモンズ | 51 | 32.0 | 11.4 |
京都 | ステイシー・デイビス | 46 | 24.6 | 10.9 |
三遠 | デイビッド・ダジンスキ | 51 | 27.8 | 10.6 |
秋田 | ロバート・ベイカー | 50 | 22.2 | 10.2 |
茨城 | ヘンリー・エレンソン | 58 | 21.4 | 9.8 |
川崎 | トーマス ウィンブッシュ | 35 | 21.7 | 9.5 |
信州 | デオン・トンプソン | 41 | 20.5 | 9.2 |
群馬 | ベン・ベンティル | 63 | 18.4 | 8.6 |
仙台 | ヴォーディミル・ゲルン | 30 | 23.8 | 8.3 |
大阪 | イアン・ハマー | 30 | 18.7 | 7.9 |
A東京 | アルトゥーラス・グダイティス | 61 | 17.0 | 7.6 |
FE名古屋 | アーロン・ヘンリー | 12 | 19.3 | 5.8 |
島根 | ハッサン・マーティン | 54 | 13.8 | 5.0 |
三河 | ジェイク・レイマン | 34 | 6.8 | 2.4 |
新外国籍選手のうち16名が平均2桁得点を記録しており、今季も攻撃面で期待できる選手が多く加入した。新外国籍選手の平均得点ランキング1位は、名古屋ダイヤモンドドルフィンズのロバート・フランクス。平均30分の出場で17得点超えは得点効率の高い選手と言える。
ちなみに昨季のB1所属選手と比較すると、レバンガ北海道で活躍したブロック・モータム(平均30.5分出場、平均17.7得点、2ポイント成功率59.0%、3ポイント成功率42.0%、得点ランキング15位)とほぼ同じスタッツである。
では、昨季プレータイムに恵まれなかった選手たちは得点能力が低いのだろうか?ここからは一歩深掘りして、得点だけでは見えない「得点期待値」から比較する。
得点期待値とは、一人の選手が一回攻撃した場合に平均何得点することができるのかを数値化したスタッツ。これはその選手の得点を攻撃回数(シュート、フリースロー、ターンオーバーの回数)で除算することで1回の攻撃で期待できる得点を割り出すことができる。
得点期待値 = 選手の総得点÷選手の総攻撃回数
選手の総攻撃回数= シュート本数 + ターンオーバー数 + (0.44 * フリースロー本数)
得点期待値ランキング
クラブ | 選手 | 平均出場時間 | 平均得点 | 3FG% | 2FG% | 得点期待値 |
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得点期待値ランキング1位は、高い決定率を誇る大阪エヴェッサのアンジェロ・カロイアロ(得点ランキング9位)。アンジェロ選手は、チャンスを得点に繋げられる選手と言える。