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 2024/04/15 16:30

春季選抜で輝いた打者十傑 捕手の箱山遥人を筆頭に、外野手候補たちもドラフト上位入りの構え


4番打者であり、チームの要であると同時に主将としてチームを牽引し、健大高崎に初の栄光をもたらした箱山遥人。序盤の2回戦では沈黙していたバットも、準々決勝と準決勝で両試合3安打を放つなど、合計打率.444という輝かしい成績を残した

4番打者であり、チームの要であると同時に主将としてチームを牽引し、健大高崎に初の栄光をもたらした箱山遥人。序盤の2回戦では沈黙していたバットも、準々決勝と準決勝で両試合3安打を放つなど、合計打率.444という輝かしい成績を残した


 閉幕を迎えた第96回選抜高校野球は、健大高崎が優勝を飾り華々しく終了しました。特に今大会はドラフト候補選手たちの躍動が大きな話題を提供し、多くの注目を集めたのです。その中から、センバツでの評価をぐっと高めた下級生を含む野手10名をピックアップしてみましょう。投手編に続き、今回は野手編が登場です。



箱山遥人(健大高崎/3年/捕手)


 既に開幕前から、高校ナンバーワン捕手として高い評価を受けていた箱山遥人ですが、攻撃と守備の両方で素晴らしい活躍を見せ、チームの優勝に大きく貢献し、評価を揺るぎないものとしたと言えるでしょう。


 抜群の肩力だけでなく、素早い動きと確実なハンドリングによる守備技術はトップクラス。打席においては驚異の長打力とヒットを量産する能力を併せ持ち、4番としてチームになくてはならない存在となりました。加えてリーダーとしてのチームを牽引する力量も見事で、彼の多方面にわたる影響力も高い評価の対象です。今季は大学生や社会人レベルでは見当たらない優秀な捕手が不足していることから、ドラフトでは高順位での指名も見込まれます。



能美誠也(星稜/2年/捕手)


昨今、星稜高校出身の山瀬(巨人)、内山(ヤクルト)といった優れた捕手たちがプロの世界で活躍していますが、能美誠也も成長を続ければ彼らに匹敵するほどの選手となる可能性を持っています

昨今、星稜高校出身の山瀬(巨人)、内山(ヤクルト)といった優れた捕手たちがプロの世界で活躍していますが、能美誠也も成長を続ければ彼らに匹敵するほどの選手となる可能性を持っています


 2年生ながら、増田湧太(大阪桐蔭)、小泉蒼葉(宇治山田商)といった他の捕手選手たちも存在感を放ちましたが、能美は全体的な能力で現段階では最先端を行く存在です。まだ体格はこれからですが、素晴らしいフットワークと精度の高いスローイングで、今大会際立ったものでした。確実なキャッチングと正確なブロッキングも高い水準にあり、打撃能力は連戦でのミート力の高さから.400超の打率をたたき出しました。


 もし順調にスキルアップしていけば、2025年ごろの高校野球界をリードする捕手となる可能性はとても高いと言われています。



ラマル ギービン・ラタナヤケ(大阪桐蔭/3年/一塁手)


彼が一塁のポジションで示した力強いプレーは期待に満ちたものであり、高校野球界のトップスラッガーの片鱗を見せつけた

彼が一塁のポジションで示した力強いプレーは期待に満ちたものであり、高校野球界のトップスラッガーの片鱗を見せつけた


 さまざまな試合での散発的なヒットでは結果として目立った実績を残せなかったかもしれませんが、まだ高校生でこのパワーは非凡です。彼のフルスイングは強烈で、右方向へも大飛球を放ちます。今大会ではホームラン級の強烈な打球を幾度となく放っており、その速さはめざましいものがあります。


 サードから急遽コンバートされた一塁での守備にはまだ改善の余地が見られますが、素晴らしい脚力、そして強い肩を持っている点を考慮すると、将来を見据えた外野への移行も検討に値する選択肢と言えるでしょう。



輝く未来の星、高山裕次郎(健大高崎/3年/二塁手)


全試合で3番を打ちながら二塁を守り、健大高崎の優勝への道筋に重要な役割を果たした。また、U-18日本代表の候補になっていることで、箱山と共にチームの柱となった。

全試合で3番を打ちながら二塁を守り、健大高崎の優勝への道筋に重要な役割を果たした。また、U-18日本代表の候補になっていることで、箱山と共にチームの柱となった。


 攻守両面にわたって素晴らしいパフォーマンスをし、チームの勝利に大きく貢献した。彼のセカンドでの守備力には目を見張るものがあった。前年外野手としてプレーしていたことが信じられないほどのフットワーク性能とグローブ扱いで、チームが苦しい局面を何度も脱出した。体格は大きいとは言えないが、繊細で力強い打撃は認められ、全試合で安打を放ち、その積極的な走塁も注目された。


 高校直接のプロ昇格というルートではないかもしれないものの、特に目立つ欠点はなく、内外野どちらも守れる万能性は彼の大きな武器だ。このまま発展していけば、将来的にはプロ入りを狙えるポテンシャルを持っている。



石見颯真(愛工大名電/3年/遊撃手)


 チームは初戦で後退したが、独特の打撃センスで強烈な印象を与えた。がっしりした体格が特徴で、下半身のしっかりした基盤の上で、たとえば少し振り遅れたとしても確実にボールに当てることができる。スウィング時のバットヘッドのスピードも目を引くポイントであり、左バッターボックスから左方向へ鋭いラインドライブを放出する能力も魅力の一つだ。


 秋季大会後から取り組み始めたショートでの守備はまだ発展途上だが、内野手への挑戦を選んだ高い意識は評価されている。既に高校野球レベルではトップクラスの打撃を持っているため、高校卒業後すぐのプロ入りの可能性も充分にあり得る。



白髪零士(広陵/2年/遊撃手)


その流麗なフィールディングと確実性で遊撃守備を支え、打順に名を連ねながらバッティングでも好感触を抱かせた

その流麗なフィールディングと確実性で遊撃守備を支え、打順に名を連ねながらバッティングでも好感触を抱かせた


 遊撃手として目立った田中陽翔(健大高崎/3年)、颯佐心汰(中央学院/3年)、そして既に触れた石見颯真といった選手が集まる中で、2年生の白髪零士は最も注目された。1つのエラーはあったが、滑らかなフィールディングと精確なスローイングはその年齢を感じさせないものだった。とりわけグローブワークに柔らかさがあり、緊張感なくプレイできるのも大きなアドバンテージだ。


 打席ではやや力不足を感じさせるが、2試合中4回のヒットを打ち出してミート力を見せ付けた。攻守にわたってもう少し力強さが出れば、来年には強力なドラフト候補へと名を連ねることだろう。



境亮陽(大阪桐蔭/3年/外野手)


その華麗なスピードを活かし、相手チームにとって脅威の存在となった大阪桐蔭の勢いのある選手。特筆すべきは、今大会を飾った数々のハイライトシーンの中でも光ったランニングホームラン

その華麗なスピードを活かし、相手チームにとって脅威の存在となった大阪桐蔭の勢いのある選手。特筆すべきは、今大会を飾った数々のハイライトシーンの中でも光ったランニングホームラン



 勢いに満ち溢れた大阪桐蔭の外野ラインナップの中でも、特に印象的な存在感を放っていたのが境亮陽だった。


 特筆すべきはその速さで、神村学園との試合で見せたランニングホームランは一気にスタンドから羨望の声を集め、ベース全一周をわずか14.51秒で駆け抜け、そのタイムはプロレベルでも類を見ない速度だった。体つきはまだ細いが、長打能力も兼ね備えており、3試合で5割超の驚異的な打率をマークした。昨年は投手としても活躍していたが、右翼からの強肩投球にも目を見張るものがある。プロを目指すとなれば、高い評価を受けるに違いない。



野球界の注目株、正林輝大(神村学園/3年/外野手)


強豪・作新学院を相手に見せた正林の初戦ホームランは、プロスカウトの間で話題沸騰となった。続く大阪桐蔭戦では3安打を放ち、さらに抜群の肩の強さと速さも見せつけた。

強豪・作新学院を相手に見せた正林の初戦ホームランは、プロスカウトの間で話題沸騰となった。続く大阪桐蔭戦では3安打を放ち、さらに抜群の肩の強さと速さも見せつけた。


 前夏の甲子園で示した4割超の打撃はさらなる進化を遂げ、この大会でのその多方面での成長が目立っていた。


 特にバットを振る姿は華麗で、2試合でホームランを含む5本のヒットを記録している。飛距離と速さを兼ね備えた打球は、新しいバット仕様にも左右されないことを証明。盗塁2成功など走塁面でも留まるところを知らず、豊富な才能を発揮している。他の多才な外野手陣の中でも、正林は総合能力でトップクラスであると言えるだろう。



モイセエフ ニキータ(豊川/3年/外野手)


新仕様のバットでも大きな影響はなく、阿南光の実力派・吉岡から放った一撃は、その迫力を物語っていた。出場した5打数中1安打という成績だが、その唯一の安打であるホームランは忘れがたい一撃となった。

新仕様のバットでも大きな影響はなく、阿南光の実力派・吉岡から放った一撃は、その迫力を物語っていた。出場した5打数中1安打という成績だが、その唯一の安打であるホームランは忘れがたい一撃となった。


 初戦敗退の痛手を負いながらも、ダイナミックなそのホームランで試合を彩り、その記憶を残した。その壮大なスイングから生み出されるヘッドスピードとパンチのあるインパクトは特筆に値する。ファースト方向へのファウルボールが空中に留まる時間は6秒を超え、対縦の変化球への対応は課題を残すが、ボールを見極めてのホームランはさすがの一言。守備と走塁がさらに磨かれれば、ドラフトでの上位指名は間違いなく射程範囲内に入ってくるだろう。



福田修盛(阿南光/3年/外野手)


 出場した3試合で3安打という大きな成績は残せなかったが、彼の高い潜在能力は随所で光り輝いている。見た目にも鍛えられた強健な体格、軽やかながらもヘッドスピードが速いスイングは迫力満点で、特に第2戦で打ち出した三塁打は見る人を唸らせるものだった。センターからの好プレイでは強烈な返球を何度も見せ、打撃だけでなく守備面でもその実力を認めさせるものだった。


 昨秋からの成長ぶりは驚異的で、プロ志向であればドラフト支配下指名も見えるほどの存在感を放っており、彼に対する期待値は着実に上昇している。