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 2024/03/21 08:38

高知の野球部員たち、野球と未来への「堅実な」取り組み


喜びあふれる表情でセンバツ出場を祝う高知の選手たち

喜びあふれる表情でセンバツ出場を祝う高知の選手たち


第96回選抜高校野球大会の開幕を控え、全国の32高校が集結します。個性豊かな各チームが揃う中、大会主催者が実施したアンケートでは、チームの魅力から選手たちの現代的な事情まで、数多くの貴重な意見が集められました。



チームの結束力が印象的な高知高等学校


3年連続のセンバツ出場を果たす高知は、昨秋の守備力の高さでセンバツの座を勝ち取りました。チームを象徴するのは、投手や捕手を中心とした確固たる守備です。特にセンターラインは、昨秋の公式戦で二塁手、遊撃手、中堅手が無失策だったことが印象に残ります。


選手一人ひとりの絆の強さもアンケートから明らかで、中堅手の日野翔大選手は「メンバーと共に過ごせている日々に感謝」と回答しました。主将の川村光輝選手や白井佑青選手は「2年生29人での焼き肉パーティー」を心に残る瞬間として挙げ、「寮でのクリスマスパーティ」や「誕生日会を開催すること」を挙げた選手もいます。チームの良さが年齢を超えた仲の良さにあると川村主将は自信を示しています。


試合では、堅守を背景にした忍耐強い戦いが特徴で、終盤の一気の攻勢で勝利をつかむことが多いです。秋季四国大会では、記録された全18点のうち12点を終盤に獲得しました。初戦の今治西戦では8回に7点を挙げ、決勝戦では9回に4点を追加するなど、逆転のビッグイニングがチームの勝利の鍵となりました。



プロフェッショナル志向が強い高知の選手たち


「将来の夢」アンケートを受ける高知の選手たちの姿

「将来の夢」アンケートを受ける高知の選手たちの姿


平悠真投手と辻井翔大投手を含む守備力の強さは、選手たちの将来への展望にも反映されています。アンケートで、24名の選手に夢を尋ねたところ、消防士や教師といった社会性の強い職業を願う選手が6人いました。


全体的な回答では、プロ野球への夢を「米大リーグ選手」も含めて8人が抱いており、これが最多でした。中には中学校の体育教師となりたいとする二人の選手もおり、その他にも「野球の指導者」、「理学療法士」といったスポーツに関わる夢を持つ選手がいます。


物づくりに情熱を注ぐ選手もおり、「建築士」や「グラブ職人」、「ホテルマン」を志望する選手もいます。最速148キロの直球を操る力のある右腕の平投手は、プロの注目も集める実力派として「米大リーグ選手」を夢見る唯一の選手です。野球選手としての将来に期待がかかるだけでなく、彼らの野望も見事に大きいのです。



格言を胸に秋のマウンドを守る辻井翔大選手


主に先発として信頼を寄せられた辻井翔大投手は、「竜驤虎視(りゅうじょうこし)」という三国志に登場する諸葛孔明の言葉を好み、竜のように勇ましく、虎のように鋭い眼光で前方を睨む精神を自らの姿勢に表わします。彼は昨秋の明治神宮大会で味わった延長タイブレークの結果としての敗戦を乗り越え、豊川校への復讐を誓っています。



並み居る対抗馬に負けない堅牢な守備


チームの柱である辻井翔大投手

チームの柱である辻井翔大投手


四国の頂点に立つチームの完璧な守備力は、名門校の名にふさわしい。プロから注目される二人の逸材投手を擁する一方で、守備力も全国トップレベルであることに疑いはありません。


勝利への信頼を辻井投手から平悠真投手へと託す戦法は、彼らの勝利パターンとなっています。辻井投手は145キロを誇る直球を主武器に、スライダー、カットボール、カーブ、スプリットなど多彩な変化球を巧みに操ります。冬の間に筋力を増して球速の向上に取り組み、投手としてだけでなく打線の中心としても、降板後は外野を守る頼りになる選手です。


閉幕を飾る平投手は、最速148キロの球を持ち球にリストに加え、カットボール、チェンジアップ、スライダー、カーブといった配球で打者を圧倒します。冬越しして一段と鋭くなった、縦変化に近いチェンジアップには自信を持っています。


チームの野球部は、片井翔太捕手という2年生選手の強肩に支えられ、昨秋から正捕手の座を掴んでいます。試合を通じてインサイドワークにも取り組んでおり、打者が苦手とする配球を見極める洞察力を持っています。さらには40皿もの回転すしを食べるほどの大食漢であり、体力も豊富です。若手ながらも物怖じしない性格で、上級生である辻井投手や平投手への鼓舞や指摘をいとわない強い意志を持っています。


新チーム発足当初は守備ミスが目立ちましたが、二塁手筒井海斗選手と遊撃手箕浦充輝選手に守備位置を変更することで、守りがより堅実となりました。選手たちは自主練習に励むことで守備の精度を高め、実際の試合におけるエラーは大幅に減少しました。


打撃陣の要となるのは、前回大会で投手登板経験もある谷口隼斗選手です。彼は腕や肩に若干の不安を抱えているため、現在は一塁に専念していますが、そのバッティングには力があります。



金属バットの変更に対応する打撃戦術


チームを牽引する谷口隼斗選手

チームを牽引する谷口隼斗選手


浜口佳久監督は、得点力をアップさせるために攻撃戦術に力を入れています。新たな大会からは金属バットの規格が変わり、選手たちはこれまでより飛距離が落ちることに対応する必要があります。高い打ち上げよりも、低い弾道を意識し、コンパクトなスイングで対応するよう徹底しています。たとえ「飛ばないバット」であっても、谷口選手や辻井投手のような選手は物怖じせず、すでに適応しています。しかし、全選手が完全に適応しているわけではなく、浜口監督は「谷口隼斗を上位打線に置くか、それともそのままでいくか」などの打順の構成について悩みます。


監督は過去に高知中の軟式野球チームを指揮しており、点が取りにくいゲームには慣れています。「軟式野球で培った戦術を再び活用しようか」と考え、きわどい試合を制する野球を展開するため、戦略を巡らしています。