マンチェスター・シティ、激戦の末にFAカップを逃す

FAカップ決勝でマンチェスター・ユナイテッドに屈し、二冠の夢破れる

熱い注目を浴びたFAカップ決勝戦で、プレミアリーグの首位を飾ったばかりのマンチェスター・シティが地元の宿敵マンチェスター・ユナイテッドと再び対決。昨シーズン、興奮を呼んだ初のマンチェスター・ダービー決勝に続き、今年も両チームが相見えたのだった。

シティは今季のリーグ戦においてユナイテッド相手に圧勝を重ねており、最近7回のダービーマッチで6勝という優位を見せていた。このため、試合開始前の多くの予測ではシティの連覇に期待がかけられていた。

だが、FAカップの舞台では予想が覆ることもしばしば。試合が動いたのは前半30分のこと、シティの守備ミスを突いたユナイテッドがロングボールを供給し、ガルナチョがアルゼンチン代表としての巧みなプレイを見せ、簡単にネットを揺らした。

39分にはフェルナンデスが軍師として輝き、若きメイヌーが得点を重ね、ユナイテッドが追加点を宣言した。

２点の劣勢を受け入れたシティは後半ドクとアカンジを投入し、形勢を逆転させようと奮闘。55分にはドクの卓越したクロスをハーランドが合わせたものの、シュートはゴールバーを叩くに留まった。

攻撃の手を休めないシティだが、流れを変える狙いは実らず。それでも諦めない姿勢を見せたのは87分、ドクが左サイドから力強いドリブルを見せ、カットインから放たれたシュートはオナナの手を振り切り、ゴールの近くへ吸い込まれていった。

タイムが迫る中でシティは粘り強くゴールを目指したが、結果は得られず、試合は終了。２度目のFAカップ制覇は成らず、地元ダービーのライバルにタイトルを譲り渡す結果に終わり、23/24シーズンを締めくくったのであった。